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ニコンはDX機を忘れていないし、4K対応も視野 大型センサーミラーレスの可能性も

dpreviewが、ニコン 赤木俊昭氏のインタビューを掲載しています。ニコンはDXユーザーを忘れていないし、今後新レンズを期待してくれて良いとコメントしています。その他にも大型センサー搭載ミラーレス機に関しても将来的な可能性は否定しないとも語っています。

  • ニコン D750の反応は世界的に好評を博していて、炭素繊維複合素材を採用した新ボディにティルトスクリーンも用意して汎用性と高いユーザービリティを実現したD610とD810の間に位置するカメラである
  • ニコンにとって静止画品質が最優先事項であるが、動画機能に対する市場の需要に注意を払う必要があり、例えば " 4K " に関しては入念に研究する必要があると考えている
  • " 4K " に向けた開発は進行中で、今後の新製品に関して詳しくは言えないが、現行のラインアップに " 4K " 機能を追加するアイディアはいくつかあるが、描画エンジンの処理能力を考慮に入れる必要があり、バランスの取れた最高の落とし所を見出すべく研究する箇所も多々あるのだ
  • 個人的な意見ではあるが、現行のニコン機の動画性能はユーザーにとって必要充分で "4K" は過剰機能と感じているものの、ニコンとしてパナソニックやソニーなどの競合他社と同じレベルの機能を追加すべきと考えている
  • D750は機動力あるカメラ、D810は低ISO感度を実現したダイナミックレンジの広いカメラ、D4Sをスピードと耐久性を求めたカメラ、D610はコスト重視のカメラになる
  • D810とD750を市場投入したために優れたFXレンズ ラインアップを維持する必要があったが、DXフォーマット ラインアップも忘れた事はなく、今後新DXレンズを期待してくれて良い
  • ニコンは、DXユーザーを忘れていない
  • D300Sユーザーの一部はすでにフルサイズ機に移行しているが、D300S 後継機に対する要求は把握していて、この需要に対して検討中であると、今言えることはそれだけである
  • D600のダスト/オイル問題があり、D750は品質管理プロセスの見直しを行っていて、リスクを最小限に抑えている
  • デジタルカメラは、AFだけでなく一般的な応答速度や、画質はまだまだ改善できると思うし、ニコンはその手立てがある
  • D3Xの後継機を望んでいるユーザーがいることは把握していて、慎重に検討する必要があり、D4Sの後継機なのか? D3X 代替機なのか? スピード重視なのか? 解像度重視なのか? さらにユーザーの意見を慎重に耳を傾ける必要がある
  • ミラーレス市場は急激に成長していて、大型センサー搭載ミラーレス機の需要がある事も把握していて、すでに1インチセンサーを搭載したNikon 1シリーズを展開してるが、ニコンは大型センサー搭載ミラーレス機の可能性は否定しない
  • 充分な需要があるのであれば、大型センサー搭載ミラーレス機を市場投入する可能性もある

ざっくり抜き出すとこんな感じでしょうか。

先日の欧州プロダクトマネージャーのインタビュー記事には、大型センサー搭載ミラーレス機に対して将来的な可能性は残しつつも現時点では計画がない印象が強いコメントがありましたが、今回のインタビューでは少しニュアンスが違うのかな?という印象です。

このところのニコンは、FX機/FXレンズにシフトする動きが顕著でしたが、" 今後もDX機/DXレンズを期待してくれて良い " とはっきりコメントしているので、今後のDXライナップの動きが気になるところです。

あとD300S 後継機とD3X 後継機に関しては、はっきりした回答はない模様。今後のニコンの新型カメラには、" 4k " 対応になっていく事が濃厚になってきましたが、ファームウェア等で対応する現行機種が登場するのかどうか興味津々です。