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ニコンが、蛍石レンズ採用超望遠レンズ 500mm / 600mm f/4E FL ED VR を発表

ニコンが、蛍石レンズを採用し軽量化を実現したFX対応超望遠レンズ AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VRAF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR を正式発表しました。両レンズともに2015年7月16日発売予定で、希望小売価格は 500mm 1,200,000円 (税別) / 600mm 1,475,000円 (税別) となっています。

ニコン AF-S 500mm と 600mm f/4E FL ED VR

「AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR」と「AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR」は、蛍石レンズ2枚を採用し大幅な軽量化を実現しました。「AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR」は従来製品の「AF-S NIKKOR 500mm f/4G ED VR」よりも約20%(約790g)軽量化した約3,090g、「AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR」は従来製品の「AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR」よりも約25%(約1,250g)軽量化した約3,810gを実現しています。蛍石レンズに加え、鏡筒にはマグネシウム合金製部品を採用し、軽量化と堅牢性を両立しました。

さらに、蛍石レンズ、EDレンズによって色収差を効果的に補正できるほか、ナノクリスタルコートの採用でゴーストやフレアを抑えることができ、高い光学性能を実現しています。

また、手ブレを効果的に軽減するVR機構をさらに進化させました。NORMALモード撮影時、手ブレ補正効果4.0段(CIPA規格準拠)を実現しているほか、スポーツなど動きの激しい被写体の撮影に適したSPORTモードを搭載。また、カメラの電源を入れた直後のVR性能を向上させ、電源を入れてすぐにシャッターをきってもブレを抑えた画像が得られます。さらに、高速連続撮影時に、高いAF追従性と電磁絞り機構による露出制御の安定性を実現します。

汚れが付着しにくく付着しても簡単に拭き取れるフッ素コートをレンズ前面の保護ガラスに採用しているほか、縦横の構図変更がスムーズにできるベアリングを用いた三脚座リングも備え、充実の仕様でプロフェッショナルフォトグラファーを強力にサポートします。 ※プレスリリースより

AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VRの基本的なスペックは…

  • 焦点距離 : 500mm
  • 最大口径比 : 1:4
  • レンズ構成 : 12群16枚 EDレンズ3枚、蛍石レンズ2枚、ナノクリスタルコート、他保護ガラス1枚フッ素コート
  • 画角 : FX 5°00’ DX 3°10’
  • 手振れ補正 : 4段分
  • 撮影距離目盛 : ∞~3.6m
  • 最短撮影距離 : 3.6m
  • 最大撮影倍率 : 0.15倍
  • 絞り羽根枚数 : 9枚(円形絞り)
  • 絞り方式 : 電磁絞りによる自動絞り
  • 最大絞り : f/4
  • 最小絞り : f/22
  • フィルターサイズ: 40.5mm
  • サイズ : 140mm × 387mm
  • 質量 : 3090g

AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VRの基本的なスペックは…

  • 焦点距離 : 600mm
  • 最大口径比 : 1:4
  • レンズ構成 : 12群16枚 EDレンズ4枚、蛍石レンズ2枚、ナノクリスタルコート、他保護ガラス1枚フッ素コート
  • 画角 : FX 4°10′ DX 2°40′
  • 手振れ補正 : 4段分
  • 撮影距離目盛 : ∞~4.4m
  • 最短撮影距離 : 4.4m
  • 最大撮影倍率 : 0.14倍
  • 絞り羽根枚数 : 9枚(円形絞り)
  • 絞り方式 : 電磁絞りによる自動絞り
  • 最大絞り : f/4
  • 最小絞り : f/22
  • フィルターサイズ: 40.5mm
  • サイズ : 166mm × 432mm
  • 質量 : 3810g

今のところ望遠レンズ群は、数年かけて " 蛍石レンズ " 採用したレンズにリニューアルされていくと噂されていますが、今回 500mm / 600mm がリニューアルされ、蛍石レンズ・ナノクリスタルコート・電磁絞り機構が採用された望遠レンズは、400mm / 800mm と合わせて計4本がラインアップされた事になります。" NIKKOR 新製品ニュース 2015年7月 Vol.2 (PDFファイル) " を見るのが一番分かりやすいかもしれません。