DxOMarkが、AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR のレンズスコアを公開
DxOMarkが、ニコンの超望遠レンズ AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR のレンズスコアとレビューを掲載しています。蛍石(FL)レンズを採用し軽量化を実現しながらも光学性能を維持し総合スコア " 35ポイント " と叩き出していると評価しています。
総合スコアは " 35ポイント " で非常に高い総合スコアをたたき出していると評価しています。開放時のシャープネスも非常に高く、F5.6まで絞るとピークに達するそうです。F8までは全域最高のシャープネスを実現し、色収差も低く制御されていて歪曲・透過率・周辺減光は予想よりも少し高いスコアを実現しているとコメントしていて、全体的にバランスが良さそうな評価となっています。
評価の高いAF-S Nikkor 400mm f2.8G ED VRと比較してみると、蛍石(FL)レンズを採用した新レンズは、非常に近いスコアを実現しているものの若干各スコアに差があり、シャープネスはEDモデルの方が高く、開放からF4-5.6あたりまで美味しいF値においてEDモデルの方がわずかにシャープネスが高いそうです。わずかな差なので、シャープネスや歪曲など実際使用した場合に差はないとコメントしています。
キヤノン EF400mm F2.8L IS II USM (キヤノン EOS 5D Mark III 使用)と比べてみると、AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR はD810でテストしている為に総合スコアで差が付いているが、D610でテストしたら同じようなスコアになっただろうとコメントしています。※最近のDxOMark レンズテストでキヤノンレンズを比較する時に、機種の違いによるスコアの差に関する注釈を入れる傾向があります。
ニコンは、長年採用してきたEDレンズから蛍石(FL)レンズに切り替え、結果的に光学性能を維持しながらも軽量化を実現していると評価しています。キヤノンの競合レンズよりも軽量で、レンズ前面部には耐久性が高く優れた防汚効果が長期間持続するニコン独自のフッ素コートが施されている事も評価しています。あと価格面に対する思考も掲載されています。