ニコン Z7は、ミラーレス版D850ではない それ以上のカメラに仕上がっている
ニコン フルサイズミラーレス機「Z6」と「Z7」が発表されたばかりですが、dpreviewが早速ニコン Z7 サンプル画像をはじめ、AFトラッキングテスト動画、そしてファーストインプレッション記事を掲載しました。
撮影に使用したニコン Z7は製品版一歩手前のプリプロダクション版でJpegのみ公開しています。製品版を入手次第撮影を行いRAWファイルも公開予定とのこと。
- Nikon AF-S Nikkor 35mm F1.8G ED
- Nikon Nikkor Z 24-70mm F4 S
- Nikon Nikkor Z 25mm F1.8 S
Zレンズだけでなく、Fレンズも使用していて、ポートレートをはじめ風景やストリートスナップなど様々な被写体を撮影したサンプル画像となっています。
YouTube解説欄に簡単なインプレッションを掲載していて、ニコン Z7のAFはスムーズで決定力があり、オートAFエリアモード時のタッチAFは直観的であると感想を述べています。上記のテスト映像を観る限り被写体の動きに合わせてスムーズなAFを実現しているように感じます。ただし自転車ロードレースなどを撮影した方なら分かると思いますが、AFが喰らい付きやすい被写体かも。
ソニー機のような瞳AFは搭載されていませんが、顔認識機能は搭載していて後ろを振り返っても焦点し続けている事が確認できます。
結構ボリュームのあるニコン Z7 ファーストインプレッション記事を掲載済みでかなりざっくり抜き出してみると…
- 静止画/動画とも両立した品質で特に動画AFはD850より大幅に向上している
- Zマウントは、Eマウントやマイクロフォーサーズマウントとは違い仕様を開示しておらず、サードパーティ製メーカーはリバースエンジニアリングが必要となる
- 新型センサーは、ニコンが設計した裏面照射型(BSI)センサー
- HDMI出力により10bit 4:2:2 N-Log撮影が可能
- グリップは深く快適にグリップしてくれる
- ダイヤル類の配置・機能は、デジタル一眼レフ(DSLR)に出来るだけ同じになるように設計されている
- SD Associationがより高速な規格を策定したのにも関わらず、ニコンはXQDフォーマットの採用を決めた
- カードスロットは1スロットのみ
- 操作系は、既存のデジタル一眼レフ(DSLR)ユーザーが親しみ易く仕上げている
- Z7のメニュー周りは、D200以降を使用しているユーザーであればすぐに慣れる
- AFモードはデジタル一眼レフとは異なる
- AFは全体的に高速でレスポンスが良く正確であるが、ニコンのデジタル一眼レフユーザーにとって馴染みがなくAFインターフェースが高い障壁となり、まったく違うフォーカスシステムに見えるだろう
- AF-Sのパフォーマンスは、キビキビしていて正確である
- AF-Cのパフォーマンスは、非常に効果的であるが改善の余地あり ※使用機種は製品版ではなくプリプロダクション版 Ver.0.51
- 動画撮影時のAFは最高
- Z7はミラーレス版D850に仕上がっている見方があったが、結局のところそれ以上のカメラに仕上がっていると思う
各項目において機能を丁寧に解説しながらインプレッションを掲載していて、AF-C周りに関しては、デジタル一眼レフ(DSLR)レベルに達していないと判断している模様。テスト機はまだ製品版ではないので、今後ニコンが精度を上げてくる可能性も。
やはり動画機能に関して伸びしろがかなり大きく、動画撮影時のAF性能の向上をかなり評価し、新しい顧客を獲得する可能性も示唆しています。dpreviewの多くのスタッフが撮影する機会を得たようで、今回とはまた違う記事を掲載予定とのこと。