ニコン Zマウントシステム なぜ内径55mmでフランジバック16mmなのか? 公式解説動画
ニコンのフルサイズミラーレス機「Z 6」「Z 7」発表時、Zマウントシステムの内径55mm、フランジバック16mmが話題となりましたが、なぜニコンがこの仕様にしたのか分かり易く解説した公式動画「Z マウントシステム | ニコン」がYouTubeに公開されました。
ニコン Z マウントシステムは、内径 55 mm の大口径マウントと16 mm の短いフランジバック。
新次元の光学性能、システムの小型化、そして使いやすさを実現するため、ニコンは Z マウントに内径 55 mm、フランジバック 16 mm という究極の解を導き出しました。
Z マウントシステムは光学設計上の自由度を高め、現在から将来に向けてフォトグラファーの期待に応え続ける大きな可能性を手に入れました。※YouTube上の解説より
フランジバックは、なぜ16mmなのか?
- フランジバックを短くするほど、カメラボディーは小型にできる
- イメージセンサーの前には様々な機構があり、ニコンの厳しい品質基準を満たすことができる最短のフランジバックが16mmになる
マウント内径は、なぜ55mmなのか?
- フランジバックが16mmの条件で、多くの光を取り込み、かつ多彩なレンズを提供できる最適なマウント径
- 多くの光を取り込むためには、大きなマウントが必要
- マウント径を大きくすればするほど、光を取り込む量が増え明るいレンズを作れるが、ボディーもレンズも大きくなる
- 逆に小さくすればするほど、ボディーもレンズも小さくなるが、光を取り込む量が減り、暗いレンズになってしまう
- フランジバック16mmに対して、システムサイズを小さくしながら、明るさ確保するこの命題に対する解が、55mmだった
フランジバック16mm マウント内径55mmにした事による利点
- f/1.2やf/0.95など極めて明るいレンズを提供できる
- マウント径が大きくなったことで、設計の自由度が向上
- 例えば、マウント近くに口径が大きなレンズを配置できる
- さらに、強力なAF駆動用アクチュエータも配置できる
- より多彩で高性能なレンズを提供できる
- システムサイズを小さくしながら、多くの光を取り込み、多彩で高性能なレンズが提供できる、究極の解
かなり分かり易く解説しているので、フランジバックとマウント径の関係性が理解できるのではないでしょうか。ちなみにニコン Fマウントのフランジバックは46.5mm、マウント径44mmになります。