ニコン 牛田社長「ミラーレスは、スマホからステップアップする需要の受け皿」
CP+2019が開幕しSankeiBizが、CP+を主催するメラ映像機器工業会 会長の立場でニコン 牛田一雄社長が基調講演で語ったミラーレス市場の見通しを取り上げています。
- スマホから本格的な撮影へステップアップする需要の受け皿になっている
- 高付加価値化・高単価化の流れが進みそうだ
2018年から特にフルサイズミラーレス市場において大きな流れが出来つつあり、特にこの市場は利益率の高い市場と言われています。最近のスマートフォンのカメラ機能はどんどん進化しつつあり、その中にどのくらいステップアップを考えているユーザーがいるのかどうか…多くはスマホで十分と考えているかもしれません。
現時点でニコンのミラーレスラインアップを見てみると、すでにNikon1シリーズが終焉を迎え、現在展開しているフルサイズミラーレス Zシリーズは、高付加価値・高単価製品であり、決してスマホからのステップアップ機ではありません。ニコンは、今後のスマホから本格的な撮影へステップアップする需要の受け皿となるようなミラーレス機を計画をしているのかどうか気になるところ。
実はニコンは、4月1日付けで新社長に馬立稔和氏が就任し、現牛田社長は代表権のある会長に就く事が決まっています。牛田社長による構造改革が一息つき、馬立氏による中期経営計画によって再成長を目指す流れのようです。
- 画像を撮るだけの製品サービスでは弱い
- 画像データを活用するビジネスを作りたい
…と新社長は新事業に取り組み意欲を示しているので、ニコンは新たなフェーズに入って行く事が伺えます。すぐに何かしらカタチに現れ流れが変わる事はないと思いますが、新社長が就任する事によりカメラやレンズの製品展開に何かしら変化があるかもしれません。