DxOMarkが、ニコン NIKKOR Z 50mm f/1.8 S レンズスコアを公開
DxOMarkが、ニコンのZマウント 新世代大口径標準レンズ NIKKOR Z 50mm f/1.8 S レンズスコアとレビューを掲載しました。価格と性能のバランスが良いレンズで、Fマウントバージョンと比べるとかなり光学性能は向上していると評価しています。
NIKKOR Z 50mm f/1.8 S レンズスコア ※ニコン「Z 7」使用時
- 総合スコア : 44ポイント
- シャープネス/解像度 : 37P-Mpix
- 透過率 : 1.9TStop
- 歪曲 : 0.2%
- 周辺減光 : -1.6EV
- 色収差 : 2μm
総合スコアは " 44ポイント " で、シャープネスは " 37P-Mpix " と非常に高い値であり、シャープネスは中央だけでなく、周辺部の隅から隅まで全域が素晴らしいと評価しています。F1.8から良好で、F2.8でピークを迎える模様。倍率収差は、すべてのF値で良く制御されているそうです。低いレベルに制御した歪曲も注目に値するとのこと。高い透過率を実現している事も評価しています。
DxOMarkはこのレンズを「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G 」と「ツァイス Otus 1.4/55」と比較。※この2本は、D800E使用時のレンズスコア
総合スコア
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S … 44ポイント
- AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G … 34ポイント
- Otus 1.4/55 … 50ポイント
シャープネス/解像度
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S … 37P-Mpix
- AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G … 23P-Mpix
- Otus 1.4/55 … 33P-Mpix
「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」のシャープネスは高く、Fマウント「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」と比較するとフレーム全体で均一なシャープネスを実現しているそうです。しかし周辺部に関しては技術的に「Otus 1.4/55」が、NIKKOR Zを凌駕していると解説。
透過率
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S … 1.9TStop
- AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G … 2TStop
- Otus 1.4/55 … 1.7TStop
歪曲
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S … 0.2%
- AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G … 0.4%
- Otus 1.4/55 … 0.2%
標準レンズの歪曲は基本的に多くなく、NIKKOR ZもOtusレンズも " 樽型歪曲 0.2% " を実現していて、直線を構図に入れて撮っても歪みを認識するのは難しいだろうと解説。AF-S NIKKORの歪曲は " 0.4% " ですが、 周辺部に樽型歪曲が顕著であるとコメントしています。
周辺減光
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S … -1.6EV
- AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G … -1.6EV
- Otus 1.4/55 … -1.6EV
色収差
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S … 2μm
- AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G … 8μm
- Otus 1.4/55 … 6μm
3本のレンズ共に良く制御していると評価。このタイプのフリンジは補正するのは簡単で、画質が低下する事はないとのこと。
結論 : ニコンZユーザーにとって素晴らしい選択肢
新たなZマウントはレンズ設計の柔軟性が大幅に向上しており、通常広角レンズ設計で上手く機能するのだが、光学性能的にFマウント 50mm F1.8と比べて改善は顕著であると評価。価格はFマウントバージョンより高価であるが、非常にシャープなレンズであり、全方位で非常に良好なパフォーマンスを実現しており、価格と性能において非常に良好なバランスを実現しているレンズであると結論付けています。