ニコン「レンズの味までコントロール可能なレンズ評価方法を開発し2013年から運用している」
ニコンが、ストーリーズを更新し「NIKKORレンズの“味”を解析」を掲載しました。収差計測装置「OPTIA」と「画像シミュレータ」により、設計者の狙い通りにレンズの味までコントロール可能な開発状況を解説しています。
- OPTIA … もともと半導体露光装置のレンズ評価に用いていた「波面収差」の計測手法を、カメラ用レンズに転用した計測装置
- 画像シミュレータ … 設計データやOPTIAで測定・解析したレンズのデータを入力すると、そのレンズで撮影した画像を擬似的に生成できるソフトウエア
OPTIAを用いる事により " レンズの味 " が味が解析できるそうです。加えて画像シミュレータによって、ボケや質感などが疑似的な画像で確認可能になり、設計者の狙い通りのレンズが開発できる模様。
OPTIAと画像シミュレータを導入して開発したレンズ
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
- AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
- AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
- AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
試作レンズの回数を大幅に低減し開発期間を短縮する効果もあるとのこと。今後もOPTIAと画像シミュレータを導入した個性的で魅力的な交換レンズの登場に期待です。
あと少し話は変わりますが、NIKKOR Z スペシャルコンテンツ内に " Z版 私のNIKKOR " 的な「Photographers」が掲載されました。