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ニコンとタムロンの「70-180mmF2.8」のレンズ構成とMTFを比べてみる OEM?

ニコンが小型軽量コンセプトの望遠ズームレンズ「NIKKOR Z 70-180mm f/2.8」を発表しました。タムロンのEマウント「70-180mm F/2.8 Di III VXD (A056)」のレンズ構成とMTFチャートを比べてみると興味深い結果に。

レンズ構成図
  • ニコン … 14群19枚
  • タムロン … 14群19枚

レンズ構成は両レンズ共に14群19枚。レンズ構成図を見る限りレンズ(ガラス)の配置もまったく同じに見えます。ちなみにフィルター径も同じ " φ67mm " です。

MTFチャート

両レンズのワイド端(70mm)とテレ端(180mm) F2.8開放時のMTFチャートを比較してみると、曲線は基本的に同じ傾向である事が確認できます。周辺部分は少し差があり、ニコン「NIKKOR Z 70-180mm f/2.8」のの方が少し落ち込む傾向である事が伺えます。小型軽量コンセプトのレンズの周辺部は、カメラ内補正にまかせる事は多いので実際の写り方に興味津々。

ちなみに空間周波数10本/mm(赤線)が1に近いほどコントラストがよくヌケの良いレンズ、空間周波数30本/mm(青線)が1に近いほど高解像なレンズになり、一般的に10本/mmが0.8以上あれば優秀なレンズ、0.6以上あれば満足できる画質が得られると言われています。

ひょっとすると「NIKKOR Z 70-180mm f/2.8」は、タムロンのOEMレンズかもしれません。タムロンはZマウントレンズの展開を開始していますが、このニコンの新レンズがタムロンのOEMだった場合、タムロンからZマウント用「70-180mm F/2.8 Di III VXD (A056)」は登場しなさそうな予感。