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ニコンは「Z6III」で基準を引き上げた フルサイズカメラ全体の転換をもたらす瞬間

PetaPixelが、競合機と比べながらニコン「Z6III」がフルサイズカメラ市場においてどのようなフルサイズミラーレス機に仕上がっているのか解説記事を掲載しました。

Z6III

ニコン「Z6III」は少なくともほとんどのユーザーとって妥協点はない

立ち位置的にはフルサイズ スタンダードカメラと思いますが、これらの機種を " ミドルレンジ " と表現しています。やはりこの立ち位置の機種は、ハイエンド機より価格が抑え目で機能も劣ってしまう事を解説しており、競合機であるソニー「α7IV」とキヤノン「EOS R6 Mark II」の長所と短所を簡潔に説明しています。

「α7IV」も「EOS R6 Mark II」も素晴らしいカメラとしつつも、ニコン「Z6III」はミドルレンジ価格で静止画と動画すべてをこなす事が可能とのこと。「α7IV」と「EOS R6 Mark II」は優れたカメラであるが妥協点もあり、ニコン「Z6III」は少なくともほとんどのユーザーとって妥協点はないと解説しています。※ tradeoffsを妥協点と意訳しました

フルサイズカメラ全体の変革の瞬間

特定の価格(帯)で " 十分に良い性能 " を目指す事は何も悪い事ではないが、ニコン「Z6III」はミドルレンジセグメントにおいて " 何を犠牲にするのか? " から " 実際 何が足りないのか? " に議論のトーンを変える機種に仕上がっているとのこと。

「Z6III」は、ニコンZシリーズ、フルサイズカメラ全体にとって変革の瞬間であり、ニコンはハードル(基準)を引き上げたと結論付けています。※a transformative momentを直訳すると " 変革的な瞬間 " になりますが、「Z6III」の登場によりこれまでのミドルレンジセグメントの基準が変わる事を指しているので " 転換をもたらす瞬間 " と訳した方が自然かもしれません。

これ以降はデジカメライフ雑談になります。

「Z6III」が発表され国内外で前評価は好評である事が伺えます。ニコン自体が " 下剋上 " と表現しているだけに、今回のPetaPixelの記事もうなづける内容となっています。

ニコンダイレクトにおける「Z6III」の売り出し価格は435,600円(税込)となっており、「Z6III」の立ち位置が少し上がった気もします。なので従来のフルサイズ スタンダードカメラは「Z5II」が担っていく的な。それともフルサイズ スタンダードカメラは、40万円以上払わないと買えなくなっていくのか…。海外記事の価格の感覚と、日本の価格の感覚は少し違ってきている印象。それは自分が庶民なせいなのかもしれません。

「Z6III」が登場した事によりソニー「α7V」とキヤノン「EOS R6 Mark III」の仕様や価格帯に影響をもたらす事になるのかどうか気になるところ。