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ニコン RED監修 N-log用LUT をリリース 4種類のCreative LUT

ニコンが、RED監修の「N-log用LUT」をリリースしました。4種類のCreative LUT「FILM BIAS BLEACH BYPASS / ACHROMIC / FILM BIAS OFFSET / FILM BIAS」が用意されており、もちろん無料です。加えて「Technical LUT」1種類も無料配布しています。

Creative LUT 4種類

  • FILM BIAS … 伝統的な「フィルムらしさ」を追求した LUT。自然なスキントーンと黄金に輝くハイライトが特徴で、どのようなシーンもシネマティックに演出します。
  • FILM BIAS BLEACH BYPASS … フィルム処理技術の一つであるブリーチバイパス(銀残し)を再現。コントラストが高く彩度が低いのが特徴です。映像をよりドラマチックにし、リアリティを強調します。
  • FILM BIAS OFFSET … 暖かみのある色調とスプリットトーンで、ヴィンテージフィルムのようなルックを再現。芸術的なシーンや風景撮影に最適で、映像をよりスタイリッシュかつエレガントなものにします。
  • ACHROMIC … 低コントラストのモノクロで、被写体のテクスチャや形状を強調します。ディテールに焦点を当てつつ、柔らかくクラシックなルックで芸術的な表現が可能です。

RED社が提供するLUTの色味を " N-Log " で再現できるようにしたLUTで、ミラーレスカメラを用いた映像制作のワークフローにREDが持つカラーサイエンスを取り入れた撮影が可能になるとのこと。これにより、REDのシネマカメラで撮影しグレーディングしたようなシネマティックなルックをN-Logで収録した動画素材で簡単に表現できるとしています。

Technical LUT 1種類

  • Technical LUT … 従来、機種ごとに提供していた N-Log に対応したLUTを1ファイルに纏め、RED社のカラーサイエンスに則った動画に最適な色味に変更しました。Technical LUTは、N-Log のカラースペースから一般的な視聴に適した Rec.709 規格に変換することができます。

今回の「N-Log用NUT Ver.2.00」は、CUBEファイル(.cube)形式で上記の5種類のLUTを用意したとのこと。ニコンはREDを子会社化しており、ニコンの民生カメラにREDがどのように関わっていくのか注目が集まっていましたが、最初の一歩は「RED監修 N-log用LUT」でした。

ニコン | RED

REDはREDでプロ機器を開発していくと思うし、ニコンからシネマレンズの開発も期待できるし、加えてニコンの民生カメラにREDの技術やアイディアが採用され相乗効果で進化していく事に期待です。キヤノン「EOS R5C」のような動画志向カメラもニコンZマウントで登場する可能性はあるのでしょうか。