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ニコン 年間決算 (2024年4月-2025年3月) 発表 映像事業 前年比で増収減益

ニコンが、2025年3月期 決算 (2024年4月-2025年3月実績) 発表を行いました。映像事業は対前年で売上は上回ったものの、営業利益は下振れました。RED社の赤字とMRMC社の固定資産減損損失等の一時費用を計上した事が減益の大きな理由とのこと。

決算

映像事業においては、APS-Cサイズミラーレスカメラ「Z50II」やフルサイズミラーレスカメラ「Z6III」等の新製品を中心にミラーレスカメラ及び交換レンズの販売数が増加したことに加え、円安効果もあり、増収となりまし た。一方、低調なシネマ業界の影響を受けたRED社の営業赤字に加え、Mark Roberts Motion Control Limitedの固定資産減損損失等の一時費用を計上したことにより減益となりました。この結果、当事業の売上収益は2,953億63百万円、前期比5.6%増、営業利益は413億6百万円、前期比11.3%減となりました。※決算短信(PDF)より

映像事業実績 ※2024年4月-2025年3月

  • 売上収益 … 2,953億円 (+5.6%)
  • 営業利益 … 413億円 (-11.3%)
  • レンズ交換式カメラ … 85万台
  • 交換レンズ … 131万本

ニコンの民生カメラ(Zカメラ等)は好調を維持したものの、シネマ業界が低調でREDが赤字だった事が明らかに。加えてMark Roberts Motion Control Limitedのの固定資産減損損失等の一時費用も計上した事により前年比で営業利益が前年比で減益になった事が伺えます。※MRMC社 : 映像機器のロボット制御ソリューションに関する装置の開発、製造、販売およびレンタル

映像事業 通期見通し ※2025年4月-2026年3月

  • 売上収益 … 2,950億円
  • 営業利益 … 400億円
  • レンズ交換式カメラ … 95万台
  • 交換レンズ … 140万本

決算短信でニコンは「通期の事業環境は、映像事業においては、デジタルカメラ市場は堅調に推移すると見込まれます。」と表現。「Z9」の先進技術を展開したボリュームゾーン(新製品「Z5II」や好調な「Z50II」)を中心に販売数量の増加を見込んでいるとのこと。しかし平均販売単価は低下し、売上収益は前年並みになる事を見込んでいます。