DxOMarkがオリンパス OM-D E-M1のセンサースコアを公開 像面位相差による画質低下はなし
DxOMarkが、オリンパス OM-D E-M1のセンサースコアとレビューを掲載しています。総合スコアは " 73 " でマイクロフォーサーズ最高スコアを叩き出していて、像面位相差による画質低下の影響はないと評価しています。ただしISO高感度耐性は、数値的にそれ程伸びがなかったようです。
- オリンパス OM-D E-M1の総合スコアは " 73 " で、 DxOMarkがテストしてきたマイクロフォーサーズ機の中で最高のスコアを叩き出している
- 総合スコアから予想される通り、色深度(Color Depth)は " 23 bits "、同様にダイナミックレンジ(Dynamic Range)が " 12.7 Evs " と各項目でマイクロフォーサーズ機最高のスコアを叩き出している
- ISO高感度耐性(Low-Light ISO)は、" 757 ISO " で期待していたより若干低いスコアであるが、APS-C カメラの最高ISO高感度耐性スコアとそれ程差が無い値である
- パナソニック GH3とソニー NEX-6を比べてみると、E-M1はより大きなAPS-Cセンサーを搭載したNEX-6に近い性能と言える
- E-M1とNEX-6総合スコア 5ポイントの差は1/3段分の画像品質の差に相当し、数値的には両機種とも鮮明な画像を実現している
- 色深度は、E-M1とGH3ともにほぼ同じスコアで、NEX-6と比べてみてもE-M1はわずか-2/3段の差しかない
- ダイナミックレンジはE-M1はGH3よりも1/3段分高いを実現し、NEX-6はE-M1よりも上回るスコアではあるが、大きな差はない
- ISO高感度耐性において、E-M1とGH3に関してこの差を語るのは非常に難しいが、NEX-6は両機を+1/2段上回っているのは明らかである
- そしてオリンパス OM-D E-M1、OM-D E-M5、PEN E-P5の画像品質は、スコア的にかなり近い
- E-M1が像面位相差AFを新たに採用しているが、基本同じ世代のセンサー(技術)をベースにし、像面位相差AFを採用した事による画像低下もなく、肉眼では数値ほどの差はないと思われる
- OM-D E-M1はE-5の後継機でもあり、オリンパスとマイクロフォーサーズの先駆者的な機種である
- 大きくなりプロ仕様のボディはE-3とE-5ユーザーにもアピールする機種に仕上がっているし、像面位相差AFの採用で元祖フォーサーズレンズも快適に使えるフォーカスシステムに進化し、画像品質を低下させることなくそれを実現している
- これからE-M1の購入を考えているユーザーにちょっては良いニュースだ
オリンパス OM-D E-M1のISO高感度耐性は上がっていて、E-M5の常用可能がISO3200、E-M1の常用可能がISO6400と言われていたりしますが、センサースコア的にはそれ程伸びがないようなので、描画エンジンの進化で差が付いているのかな~と感じさせる結果となっています。
その他のスコアに関してはフラッグシップならではスコアを叩き出していて、像面位相差AFも採用され元祖フォーサーズレンズ/マイクロフォーサーズレンズを幅広く快適に使用できるようになった点も大きいし、ローパスレスになり、描画エンジンも新世代になり、5軸手振れ補正機構のアルゴリズムが改善され…etc と、数値では現れない箇所に改善が施された機種でもあります。