オリンパス 25mm F1.8 のコントラストは75mm風味で、45mmよりも少し上に感じるレンズ
オリンパス マレーシア スタッフであり写真愛好家 ロビン・ウォン氏が、オリンパス OM-D E-M10を使用した M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 のレビュー第1弾とサンプル画像を掲載しています。基本45mmと同等の光学性能だが、75mm寄りのハイコントラストな描画だと評価しています。
- M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8は、非常にシャープなレンズである
- 撮影した画像を見直してみると、M.ZUIKO 45mm F1.8の切れ味を思い起こさせる
- 画像を比較した訳ではないが、25mm F1.8の解像度は45mm F1.8と同等と言って良い
- ディテール豊かで、フレーム全域シャープなのだ
- F1.8開放時からすでにシャープでだが、オリンパスレンズだけに驚きではない
- 絞っていくとさらにシャープになるが、私的には劇的に変化する訳ではない
- このレンズのコントラストの出方は興味深くて、ハイコントラストでパンチのある画質に感じる
- 25mm F1.8から14-42mm EZ パンケーキズームレンズに切り替えて撮影し時に明らかに感じたのだ
- 75mm F1.8のコントラストを彷彿させるが、25mm F1.8は75mm F1.8ほどシャープではないのも確か (75mm F1.8は市場に出回っているレンズなかで最もシャープなレンズの1本に挙げることができるレンズ)
- でもフィーリング的に75mm F1.8と同じようなトーンで、それ故に25mm F1.8は、45mm F1.8より少し良く感じるのも確か
- マイクロフォーサーズはより大きなセンサーを搭載しているカメラよりボケないカメラであるが、個人的にF1.8もあれば通常撮影において必要充分である
- F1.8なので美しく滑らかなボケ味で期待を裏切らないレンズで、必要な領域にピンを合わせるためにF2.8まで絞る必要がある時がある
- 最短撮影距離は20cmで非常に近い距離も撮影出来て、クローズアップ撮影も可能なのだ
- 樽型歪曲はほとんど目立たず、色収差も非常に少ないが、OM-D E-M10の描画エンジン TruePic Ⅶ が何かしら補正している気はする
- コントラストの強い箇所には、やや色がにじむが最小限で問題にはならない (色収差がほとんどゼロなのは60mm F2.8 マクロで、75mmも45mmも若干色収差はある)
- AFは、オリンパスの伝統を受け継ぎ、非常に高速で静音かつ正確で、オリンパスはまだ世界最速AFの座を保持している
- レンズの質感とフィーリングは45mm F1.8に近く、外観もほぼ同じで、25mmの方がやや大きいぐらい
- それでもまだ小型軽量のレンズでOM-D E-M10などの小型軽量ボディにフィットして非常に快適なのだ
- すでにパナソニック ライカ 25mm F1.4が存在するが、F値が明るくより被写界深度の浅い画像を撮影可能であるが、価格はほぼ倍で質量もサイズも大きくなる
- より広角なレンズが必要ならば、17mm F1.8を選ぶと良い
- どの焦点距離の単焦点レンズが良いか勧めるのは非常に難しく、オリンパスがラインアップする 12mm、17mm、25mm、45mm、75mm はすべてシャープなレンズなので、お好きなレンズを選ぶと良い!
自分はすでにパナライカ 25mm F1.4を持っているので、この M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 の存在は良い意味で悩ましい存在なんです。個人的にパナライカ 25mmの最短撮影距離は25cmなんですが、実際使ってみると30cmmとか35cmmぐらい離れないと撮れない感じなんですよ。まあ個体差もあると思いますが…^^;
なので25mm F1.8の最短撮影距離が20cmなのは非常に魅かれるし、元記事のサンプル画像を見る限りここまで寄れたら必要充分って感じです。あとシャープネス/解像度はパナライカの方が上な気がしますが、45mm譲りの光学性能で人気が出そうな予感です。