オリンパス OM-D E-M10 Mark III は、パワフルで好感が持てる小さなカメラ
dpreviewが、オリンパス OM-D E-M10 Mark III レビューを掲載しました。OM-D E-M10 Mark IIIは、とくにJpeg品質は優れ4Kにも対応し様々な機能が使い易い魅力的なカメラであるが、スポーツ写真を撮影する程の信頼性あるAF性能はなく、1600万画素も少し時代遅れに感じると評価。スペック上ではパっとしないカメラもしれないが、パワフルで好感が持てる小さなカメラであるとも評しています。
OM-D E-M10 Mark IIIの長所は…
- Jpegエンジンが素晴らしい
- 良好なRAWパフォーマンス
- 効果的な5軸手ぶれ補正機構
- スタイリッシュなコンパクトボディ
- 上手く配置したコントロール類
- 高解像OLEDファインダー
- 素晴らしい手ぶれ補正効果で安定した詳細な4K映像
- 新しいUI(ユーザインタフェース)を採用し画期的な撮影モードが簡単に使用できる
- 使い易いチルト式タッチパネル
- かなりシンプルなWi-Fi
OM-D E-M10 Mark IIIの短所は…
- オートモードは、色表現に制限あり
- 少し時代遅れに感じる1600万画素センサー
- AFは信用できない
- 初期設定のノイズリダクションとシャープネスが、どちらかと言うと効き過ぎている
- USB充電に対応していない
- マニュアル動画撮影にオートISOは使用できず、オートISOは少し割り切り過ぎている
総合評価は " 80% " ですが、シルバー・アワードには選出されていません。AFが一番の弱点としながらも、言うほど否定している訳ではないとのこと。ほとんどレンズでAFは高速で、追尾性能も向上しているが、すべてを信頼するほどの一貫性がないと判断しています。4K撮影時のAFは、撮影し易く感じる決定的な性能が欠けている模様。
AFと画素数に関しては、今後改善する余地はあるとしながらも、使い勝手や基本性能は評価しているレビュー記事で、初心者フォトグラファーにお勧めし、さらなるフォーカス性能を求められるスポーツ撮りには荷が重いと結論付けています。いくつか新機能が搭載され強化された箇所がありますが、dpreview的には、OM-D E-M10 Mark II マイナーチェンジ版の印象が強い感じです。
ちなみにcinema5D Jpが動画性能を中心に解説した、OM-D E-M10 Mark III ファーストインプレッション記事を掲載しています。上記の " 旅情感ある4Kサンプル画像 " も公開し、撮影していて楽しいカメラで、仕様的に完ぺきではないが写欲を高めてくれるカメラと言うことができると評価しています。