オリンパス OM-D E-M1X 7.5段手ブレ補正 ジャイロセンサーは、エプソンとの共同開発
Imaging Resourceが、オリンパス OM-D E-M1X 技術スタッフ インタビュー記事を掲載しました。どうやら2018年12月にメディア向け体験イベント&ブリーフィングが行われていた模様。個人的に興味深かったポイントを簡単にピックアップしてみました。
インタビューに関しては非公式で行われた為、やり取りを書き起こしたモノではなく要約しまとめたモノのようです。
なぜ今 OM-D E-M1Xなのですか? 待ちわびているOM-D E-M5 Mark IIIはどうなっているのでしょうか?
- OM-D E-M5ラインをアップデートする前に、OM-D E-Mプロダクトシリーズにおいて、全方位のプロフェッショナル・モデルを実現させたかった
- OM-D E-M1はそのポイントにおいて近付きつつあるモデルであるが、オリンパスはOM-D E-M1Xで可能な限り高いパフォーマンスと堅牢性を実現したかった
- それをラインアップ上 フラッグシップというカタチで仕上げたかったのである
- 実現させた今、OM-D E-M5 Mark IIIはおそらく然るべき時に登場してくると思うが、オリンパスはそのタイミングや詳細を何も漏らす事はなかった
インテリジェント被写体認識AF関連
- Imaging Resourceが、オリンパスから最初にAIテクノロジーに関して話を聞いたのは、2018年3月初旬
- カメラの次世代技術の質問をした時にオリンパスは、AFの観点から " AI " の話を持ち出したのである
- ディープランニング・アルゴリズムのトレーニングは、被写体の種類別に何万もの画像が必要
- AIベースのAFの開発に3年以上費やしている
- 基本的なアルゴリズムの確立に6ヶ月、OM-D E-M1Xのプロトタイプに実装するまで2年半以上掛かった
- AIが認識する被写体をファームウェアアップデートで強化する事が可能
- しかしOM-D E-M1Xのファームウェアを格納しておくEPROMに、どのくらいスペースが残っているのかは明らかにしなかった
7.5段手ブレ補正 ジャイロセンサー
- オリンパスとジャイロ製造メーカーとの共同開発
- オリンパスは、このジャイロ製造メーカーが、エプソンである事を明らかにした
USB給電の仕様について
- USB-C パワーデリバリーによって、無制限に動作可能になり、バッテリーも充電可能
- USB給電によりカメラを操作している時は、バッテリーを充電しない
- カメラの電源がオフの場合は、充電される
AF低輝度限界-6EV
- これは、薄い月明りに対応するレベルである
いつものように長くて技術を深く掘り下げたインタビュー記事となっており、ピックアップした部分はほんの一部に過ぎません。他にもハイレゾショットやTruePic VIIIを2基搭載した事による高速処理の話、ヒートパイプを用いた放熱構造、デュアルSDカードスロット(UHS-II)、画像処理の話など多岐に渡ります。
画像処理に関しては、OM-D E-M1 Mark IIと同じセンサーを搭載しているものの、Jpeg画像は、OM-D E-M1Xの方が優れた画像処理を実現していて、ISO高感度耐性が高く、スキントーンは滑らかな階調で、カラーレンダリング(演色)は向上しているそうです。
ファームウェアップデートでAIが認識する被写体が増やす事が可能であれば、ソニーのように動物も認識してくれたら良いなと思いました。