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オリンパス OM-D E-M1Xは、プロ仕様で素晴らしいが多くの人にとってオーバースペック

ePHOTOzineが、オリンパス OM-D E-MX1 レビューとサンプル画像を掲載しました。OM-D E-M1Xはプロをターゲットにしたカメラである事は明らかで、画像品質をはじめ独自機能を高く評価していますが、多くの人にとってオーバースペックであり、より小型で同様のスペックのOM-D E-M1 Mark IIの選択肢もあると評価しています。

OM-D E-M1Xの長所

  • 革新的な新機能 - ライブND
  • 素晴らしい色再現性
  • バッテリーライフの向上
  • EVF ファインダー倍率 0.85倍
  • 高速連写性能
  • Cinema4K撮影に対応
  • 見事な手ブレ補正機構
  • 2個のバッテリーが装着可能で、USB充電に対応
  • 防塵防滴耐低温仕様

OM-D E-M1Xの短所

  • 驚くべきことに背面モニタが3インチしかない
  • EVFの画素数が236万ドットしかない (他の機種はもっと高画素である)
  • この大きなボディサイズと重さは、みんなに受け入れられる事はない
  • メニューシステムは、改善可能である

4.5星を獲得し " かなりお勧め機種 " に選出しています。タフでハイスピードなデジタル一眼レフ(DSLR)スタイルのカメラが必要なプロフェッショナル・フォトグラファーにとって、オリンパス OM-D E-M1Xは新しい試みであると選出理由を挙げています。

ほとんどの人達にとってこのOM-D E-M1Xの機能や性能は行き過ぎであると、ある一定の層に向けてピンポイントに狙った機種である事を解説。しかし、見事な手ブレ補正機構、プロキャプチャーモード (35コマ)、高速連写60コマ/秒 (AF/AE固定)、手持ちハイレゾショット (50M相当)、三脚ハイレゾショット (80M相当)など、他のカメラにはない機能が搭載されていて、一部の人達には必要な機能であるとこの機種の魅力も説明しています。

これまでマイクロフォーサーズはプロ仕様カメラを投入して来なかった事に不満を持っている人に向けたカメラで、デュアルSDカードスロット、40万回の高耐久シャッターユニット、バッテリーライフなどすべての機能が詰まったカメラとのこと。

OM-D E-M1Xは色再現性に優れ、Jpeg品質は素晴らしく、画像品質は非常に良好であると評価。最高の画像品質を得るには、単焦点レンズの使用を勧めています。

マイナスポイントとして、まず価格を挙げています。加えてマイクロフォーサーズ機としてはボディサイズが大きい事。ただし(同じタイプの)APS-Cやフルサイズ機よりも小型軽量であるとフォロー付き。以前から国内外で言われている事ですが、メニュー周りについても苦言を呈しています。マイメニュー画面とスーパーコンパネと直接アクセス可能なボタン類に関しては評価。

プロをターゲットとしたカメラであるのは明らかで、他の(一般的な)ミラ―レス機と比べると高価な機種であり、OM-D E-M1Xの機能が必要で、旅行、スポーツなど長期的にガンガン使い倒す事が可能で大きな信頼性(防塵防滴耐低温)があるカメラを望むのであれば、OM-D E-M1Xは長期間に渡り品質の高い画像を多く撮影できる可能性があると結論付けています。ただし多くの人にとって対象となるカメラ・ラインアップが存在し、より小型で同様の機能を搭載するOM-D E-M1 Mark IIがある事も指摘しています。

ISO感度耐性は…

  • ISO64/ISO100 (ISO LOW) … ダイナミックレンジは狭く、ハイライト部分は白飛びする可能性がある
  • ISO3200/ISO6400まで … 使用可能なレベル
  • ISO12800 … 用途によって使用可能な時がある
  • ISO25600 … 使用しない方が良いが、高感度にしては彩度を良好に保っている

「OM-D E-M1X」と「OM-D E-M1 Mark II」は同じセンサーを搭載してるだけに、両機種を比べてるとISO感度耐性は向上していないと判断しています。「パナソニック G9」と比べた場合、OM-D E-M1Xの方が優れているとのこと。