オリンパス「手ブレ補正機能を活かしてオリンパス機でしか撮れない世界を提供していく」
オリンパスが、CP+2020 期間限定 特別動画 OM-D E-M1 Mark III 5軸手ブレ補正機構 開発者 インタビュー動画をYouTubeに公開しました。個人的に興味深かったポイントをピックアップ。
OM-D E-M1 Mark III セイコーエプソンと共同開発した手ブレ補正ジャイロセンサーを搭載
オリンパスは「OM-D E-M1X」で手持ち4秒の撮影を可能にするためセイコーエプソンと共同開発したジャイロセンサーを搭載していますが、「OM-D E-M1 Mark III」にも同じジャイロセンサーを搭載している事を明かしています。※「OM-D E-M1X 開発ストーリー」でもセイコーエプソンとの共同開発である事を掲載
新社屋にジャイロセンサーの出力を計測するためだけに新しい部屋を用意している事も語りオリンパスの手ブレ補正に対するこだわりを感じます。ちなみにこのジャイロセンサーは非常に高性能で、非常に小さなブレも検出可能とのこと。
CP+2020のために手ブレ補正を視覚的に体感できるデモ機を用意していた
CP+2020で手ブレ補正を視覚的に体感できるようにデモ機を用意してた模様。内蔵されている手ブレ補正ユニットがどのように動作するのか分かるよう、背面側にも配置している事が分かります。CP+が開催されていたらオリンパスブースでかなり注目を集めたのではないでしょうか。
これまでにも手ブレ補正ユニットの動きが分かる展示はありましたが、実際に手に取って動作を確認できるデモ機は今回が初めてかもしれません。
オリンパスの手ブレ補正ユニットの特徴は、撮像素子の大きさに対して動ける割合が大きい
オリンパスの手ブレ補正がなぜ強力なのか、その理由の1つを語っています。「オリンパスの手ブレ補正ユニットの特徴は、撮像素子の大きさに対して動ける割合が大きい」とコメント。やはりイメージサークルの大きさも関係している模様。
ワイド端・テレ端で手ブレ補正ユニットの動き方は変わってくる
焦点距離によって手ブレ補正ユニットの動き方変わってくる事も解説。テレ端で大きく速く、ワイド端では小さく動いている事をデモ。テレ端では、動きが大きくなるだけではなく手ブレ補正するための速度も速くなり、オリンパスの手ブレ補正ユニットは300mmを超える焦点距離のレンズでも対応できる性能を実現している事をアピールしています。「大きく動けるだけでなく、素早く、正確に動ける」事が特徴である事を明言。
単にE-M1Xと同じジャイロセンサーを載せ替えただけでなく、ユニットの小型と最適化を行い手ブレ補正効果 7.5段を実現している
「OM-D E-M1X」のジャイロセンサーを搭載しただけでなく、手ブレ補正ユニット自体を「OM-D E-M1 Mark II」と同じサイズまで小型化した事を明らかにしています。ただ「OM-D E-M1X」からジャイロセンサーを載せ替えただけでは性能は発揮しないので、細かい部材の最適化を図り、ただ単にジャイロセンサーを載せ替えただけに留まらない改良を施したと開発秘話も披露。
オリンパスのカメラでしか撮れない世界を提供していく事が開発の方針
- 手ブレ補正の性能自体は上がると思う
- 性能を上げるだけでなく、慣れていない方でも容易に安定して長い時間撮影できるような技術開発を検討中
- ライブNDのような強力な手ブレ補正機能を活かした新たな映像表現をする
- オリンパスのカメラでしか撮れない世界を提供していく事が開発の方針
7.5段分の手ブレ補正効果を実現し、その機能を活かしたハイレゾショット、ライブNDそして星空AF機能を搭載した「OM-D E-M1 Mark III」の可能性と楽しさをアピールした開発者インタビューとなっています。