オリンパス「OM-D E-M1X」販売価格が大幅値下げ 20万円を切る
昨日オリンパスが、渾身の超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」と機能強化ファームウェア「OM-D E-M1X Ver.2.0」を発表し話題になりましたが、その裏で大きく話題になっていた事がありました。「OM-D E-M1X」の大幅値下げです。
上記は価格コムの「OM-D E-M1X」価格推移グラフですが、11月17日に大幅に値下がりしている事が確認できます。最安値の売り出し価格が328,529円で、今回の値下がりで176,220円となりほぼ半額に近い値下がり率となっています。※値下がり率 46.4%
一般的な量販店価格をチェックしてみると
「OM-D E-M1X」量販店価格(税込) ※2020年11月18日 7:30時点
- オリンパスオンラインショップ … 195,800円
- ヨドバシカメラ … 195,800円
- マップカメラ … 176,220円
- カメラのキタムラ … 292,420円
- ビックカメラ … 195,800円
キタムラは値下げされていませんが、公式のオリンパスオンラインショップ、ヨドバシカメラ、マップカメラ、ビックカメラは、値下げされ20万円を切るバーゲン価格になっています。しかもヨドバシカメラとマップカメラは、在庫なし状態で今回の大幅値下げで一気に売れた可能性が。
ここまで大幅値下げされるには何かしらの理由があるはずで、あくまでも個人的な推測ですが可能性がありそうな理由をいくつかピックアップしてみました。
なぜここまで「OM-D E-M1X」が、大幅値下げしたのか?
- 「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」を使ってもらいたいから大幅値下げ
- ホリーデーシーズン・年末年始商戦でとにかく売り切りたい
- OMデジタルへ移行するための在庫調整
- OMデジタル最初の新型機が「OM-D E-M1X II」になる
昨日オリンパスは「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」を発表しました。受注生産で売り出し価格は88万円とマイクロフォーサーズ用レンズとしては、かなり高額な超望遠ズームレンズになります。このレンズ性能を最大限に引き出すには「OM-D E-M1X」が必要で値下げに踏み切った可能性。
オリンパスは、映像事業を日本産業パートナーズ(JIP)に譲渡し来年からOMデジタルが立ち上がる訳ですが、オリンパスは年末商戦に向けた新製品発表を行っておらず、とにかく「OM-D E-M1X」を売り切りたかった可能性。あと同じような感じで、在庫調整の可能性も。※「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」 は、2021年1月22日発売予定
最後は「OM-D E-M1X Mark II」の可能性。現行「OM-D E-M1X」製品ページに掲載されている開発者インタビュー記事を見てみると…
E-M1Xについては、今後どのような展開になりますか。
片岡:私たちが大切にしているのは、一人ひとりのお客様にとって一番良い製品を提供していくことです。1回の撮影枚数がそれほど多くなく、縦位置での撮影が少ないお客様と、望遠レンズを使って1回の撮影に5,000ショットを超えるような撮影をするお客様では最適なボディーが違ってきます。 E-M1Xは、後者のお客様のニーズを満たす製品として、シリーズ化して発展させていくことを考えています。※OM-D E-M1X 開発者が語る、誕生のストーリーより
現行「OM-D E-M1X」発表時にオリンパスはこの機種をシリーズ化していく事を視野に入れており、先日ソニー製 マイクロフォーサーズ用 新型イメージセンサーの噂が登場したばかり。2021年1月にOMデジタルが立ち上がり、最初のマイクロフォーサーズ機は「OM-D E-M1X Mark II」なるのではないか?と思わず想像してしまいました。OMデジタルの本気度を示すのであれば、新型センサーを搭載した「E-M1シリーズ」を最初に投入する意味はあると思います。
OMデジタルが大きく動くのであれば、CP+2021 (2月25日~28日) が良い機会かもしれません。