パナソニック GH3 は、フォーカスピーキングに対応しない
Digital Photography Review が、パナソニックの植松道治氏と井上義之氏のインタビュー記事を掲載しています。
- GH3にフォーカスピーキングを実装するのは難しい…ユーザーの90%がフォーカスピーキングやゼブラパターンをリクエストしているのは知っているのだが…
- それはヴィーナスエンジンが元々フォーカスピーキング前提に設計されていないところが大きい
- Gシリーズのラインアップの見直しを図っているところ
- 地域によって売れている製品が違っていて、GFシリーズは日本を含めたアジアが非常に売れているのだが、ヨーロッパではまた売れ筋が違うのである
- GHシリーズはアジアやアメリカなど広い地域で幅広く受け入れられている機種である
- GX1はヨーロッパでも好評で後継機を考えていて、コンパクトデジタルカメラやGFシリーズのステップアップ機として受け入れられていて、ハイエンドユーザーのサブ機としても受け入れられている機種である
- マイクロフォーサーズとして、(APS-Cや35mmフルサイズと比べて?)センサーサイズとレンズが必ずしも大きければ優秀ではない事を説明する必要性があるが、それを表現するのが非常に困難なのだ
- プロ写真家やハイエンドユーザーは大口径単焦点レンズを求めるが、エントリーユーザーはこのレンズを買ってくれないので、ステップアップしながらレンズを買ってもらえるカタチを構築しないといけないと思っている
- コンパクトデジタルカメラにおいてはスマートフォンに対抗すべく、大きなセンサーを搭載したプレミアム・コンパクト機をラインアップすべきかもしれない
- ただし価格的な問題もあるので、10万~20万台売れる見込みがあれば造る可能性はある
- 我々は、小さなセンサーに明るいレンズの組み合わせが最良の組み合わせと考えている
パナソニックのラインアップの見直しの情報(噂)は去年の下半期ぐらいから聞こえてきましたが、GH3を軸に再構築されそうな感じなので、今年市場投入される機種にどう反映されているのか興味津々です。インタビューでもGX2 (GX1の後継機)にも触れているので、発表が楽しみですね♪
GH3にフォーカスピーキングを実装するのは難しいそうですが、それとは違うカタチで似たような機能を実現する可能性は残っているのかもしれません。GH3が登場する前は、フォーカスピーキングに対応する噂があっただけに残念に思っているユーザーさんもいるのではないでしょうか。
マイクロフォーサーズは最初エントリークラスユーザーを積極的に取り込んでシェアを広げてきましたが、現在エントリークラスユーザーとハイエンドユーザーの二極化(?)が起こっているようで、エントリークラスユーザーには2本目3本目のレンズを買ってもらう必要性もあり、ハイエンドユーザーが満足するレンズもラインアップする必要もあり、その辺の悩みもこのインタビューで見て取れます。
プレミアムコンパクトデジカメも1インチセンサーを搭載しているのは、ソニー サイバーショット RX1だけで、やはり価格と売り上げの点が開発するかしないか大きな問題みたいですね。