パナソニック G 20mm F1.7 II は、わずかに光学性能が低下しているようです
DxOMarkが、パナソニック パンケーキレンズ LUMIX G 20mm F1.7 II ASPH.のレンズスコアとレビューを掲載しています。優秀なレンズであることは間違いないものの、初代20mm F1.7と比べるとわずかに光学性能が低下していると評価しています。
- パナソニックは、最も人気があり愛すべき小さい 20mm F1.7 を一新したのだ
- この20mm F1.7 IIのボディの外装は変更されているが、光学系はそのままであるとパナソニックは公言している
- オリンパス OM-D E-M5に装着してテストしたところ総合スコアは " 20 " で非常に良い数値を維持している
- 解像度 (Sharpness)は高く、明るいレンズは色収差 (Chr.aberration)が目立ち易いが低く抑えている
- その反面、レンズ全域に一貫性のあるシャープ感はなく、周辺減光と歪曲両方とも高い値なのだ
- パナソニックは、周辺減光、色収差、歪曲をカメラ内補正を掛けて解消しJpegに反映させている
- RAWファイルに関しては、特定のソフトで補正可能である
- オリンパスのマイクロフォーサーズ機は、パナソニックと比べるとカメラ内補正の内容がわずかに異なり、歪曲と周辺減光は補正されるが、色収差に関しては最新フラッグシップ機 OM-D E-M1でないと補正されない仕様である
- 初代20mm F1.7と比べると、20mm F1.7 IIは、コーナーやエッジ部分でわずかに解像度(Sharpness)の損失が確認できる
- とくに周辺部分の落ち込みは、かなり数値的に違いが出てきているのだ
- Leica 25mm F1.4と比べると、解像度(Sharpness)は全域同レベルなのだが、絞り込んだ時に20mm F1.7 IIはエッジのシャープ感が落ちるのである
- 色収差に関しては、20mm F1.7 IIの方が低いが、(25mmはF1.4はより明るいF値のために)それは想定内である
- 初代20mm F1.7は、オリンパス機パナソニック機ユーザーにとって必須のレンズの1本であると思うが、その後継レンズの光学系が同じ仕様だったのには驚いた
- 現実には、20mm F1.7 IIはわずかに初代レンズとは違う光学性能なのだ
- それでも優秀なレンズであることには間違いないが、初代レンズの輝かしい光学性能は鳴りを潜める結果となった
この20mm F1.7 IIは外装だけ変更されて、光学系はそのままのレンズなので、レンズの個体差なのか、初期ロットの影響なのか、それともレンズ素材や内部の部品に変更が施されているのか…う~ん…不思議な結果となっています。
でも数値的にはわずかなので、実際使ってみると差は感じない気もするのですが、どうなのでしょうか。加えて今回はオリンパス OM-D E-M5でテストしているとこも影響しているのかもしれません。