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パナソニック GM1は大幅な画質向上はないが、コンセプトがそれを上回るカメラ

DxOMarkが、パナソニック GM1のセンサースコアとレビューを掲載しています。GX7と同等の画質と言われていますが、DxOMarkのテストではGX7程ではないようで、良い画質ではあるが素晴らしい画質の域には達していないが、このコンセプトとスペックは捨て難いと評価しています。

DxOMarkのパナソニック GM1のセンサースコア
  • パナソニックはついにオーソドックスなデザインのコンパクトシステムカメラを市場投入してきた
  • パナソニック GM1はほぼ間違いなく、ラインアップの中で一番カッコ良いカメラになる
  • GX7と同じ1600万画素センサーが搭載され、ボディはマグネシウム合金、ダイヤル部分にはアルミ削り出し、背面タッチモニタは3インチ、電子シャッター高速連写 40コマ/秒を実現している超小型(レンズ交換式)カメラなのだ
  • (このカメラに最適化された) LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 も用意され、格納式のズームレンズで、コートのポケットにも入るぐらいなのである
  • ボディ形状は、間違いなくライカを連想させる仕上がり
  • パナソニック GM1の総合スコアは、" 66 " で、DxOMark総合ランキング 98位にランクインしている
  • このスコアを見て同じマイクロフォーサーズシステム他機種と比べて印象が薄く感じるのは、最近登場してきたマイクロフォーサーズ機が、オリンパス OM-D E-M5/E-M1、パナソニック GH3などハイエンド機種が登場してきたことも大きい
  • APS-Cセンサーを搭載したキヤノン EOS M / EOS Kiss X5に1ポイント上回っている程度なのだ
  • ちなみにオリンパス OM-D E-M1はマイクロフォーサーズ機最高の色深度 23bitsとダイナミックレンジ 12.7 Evsを叩き出していて、パナソニック GX7はGM1と比べて1/2段ダイナミックレンジが広い
  • ISO高感度耐性もGX7と比べると1/4段低い値になっている (マイクロフォーサーズ最高値と比べると-1/2段の差)
  • 1インチセンサーを搭載したNikon 1 J3と比べると、GM1は14ポイント上回っていて、画質でいうと1段分相当高画質といえる
  • GM1はNikon 1 J3よりもISO高感度耐性が高く、ダイナミックレンジも2/3段上回り、センサーサイズの違い通り1/2段ISO感度耐性も良好で、この結果はとくに驚きではない
  • オリンパス PEN E-PM2と比べると、GM1は総合スコアで-1/3段分の差を付けられ、色深度では-1/3段、ダイナミックレンジでは-1/2段、ISO高感度耐性では-2/3段分の差を付けられている
  • ただこの結果に落胆しないで欲しい、PEN E-PM2のISO高感度耐性はマイクロフォーサーズ機最高の値なのだから (DxOMarkのテストにおいて)
  • GM1のスコアが、GX7程ではなかったのは少し残念である
  • …が、この小さなパッケージで、高速シャッター(1/16000秒)を実現し、そして競争力ある画質を実現しているところは見落としてはならない
  • 新しいズームレンズ 12-32mm や 20mm F1.7 パンケーキレンズの組み合わせで、お散歩カメラとして人気が出るに違いない

このパナソニック GM1は、レンズ交換式ながらもこの小さいボディを実現していて、ポジション的に必要充分な画質だと思うし、ハイエンドコンデジの対抗機として、デジタル一眼(レフ)ユーザーのサブ機として、コンデジからの乗り換え層に充分アピールできるミラーレス機に仕上がっているのではないでしょうか。