DxOMarkが、パナライカ DG Summilux 15mm F1.7 ASPH のレンズスコアを公開
DxOMarkが、パナソニック ライカ DG Summilux 15mm F1.7 ASPH のレンズスコアとレビューを掲載しています。シャープネス(解像度)に関しては、" 11P-Mpix " でマイクロフォーサーズレンズの中で同率2位の数値をたたき出しているようです。
- パナライカ 15mm F1.7の総合スコアは " 21 " で、透過率が " 2TStop " と良好で、シャープネス(解像度)のピークも高く、全体的に良いスコアなのである
- 開放時中央部はシャープであるが、F2.8まで周辺はソフト傾向にある (オリンパス OM-D E-M1を使用)
- F4まで絞るとピークを迎えるが、このレンズは樽型歪曲が顕著で、周辺部分から(中心部分に向かって)2/3の領域でかなり高い倍率収差が出現する
- ただし、パナソニック機を使用すれば、歪曲も色収差もJpeg出力する時に補正されることを忘れずに
- RAWファイルやオリンパス機を使用すると、若干補正効果が違ってくる
- (以前から)オリンパスのマイクロフォーサーズ機はパナソニック機のように歪曲を補正するが、(OM-D E-M1のような)最新機では色収差も補正するようになっている
- オリンパス 17mm F1.8と比べると、透過率は同等、歪曲はオリンパス 17mm F1.8が優れていて、色収差はパナライカ 15mm F1.7が優れていることが分かる
- パナライカ 15mm F1.7の光学性能は、オリンパス 12mm F2.0に似ていて、オリンパス 12mmはパナライカ 15mmより広角レンズにもかかわらず、パナライカ 15mmと同じようなスコアを実現している
- プレミアム品質の良い単焦点レンズと言って良いが、35mm換算 24/28mm~35mmの間に位置する半端な焦点距離になっている
- 599ドルで金属製フードにポーチが付属していて、アクセサリーが一切付属しない500ドルのオリンパス 17mm F1.8と比べても性能的にも価格的にも遜色がないのだ
- レンズを開発するにあたっていくつかの側面でレンズ性能に妥協を強いられるが、このパナライカ 15mm F1.7のシャープネスのピークと高さと均一化された(光学性能)に関しては、妥協がない
このパナライカ 15mm F1.7は、どちらかというとパナソニック GM1に最適化された小型の単焦点レンズですが、カメラ内補正で妥協点を補っているものの、ライカブランドに相応しい(?)結果になっている印象です。15mm(35mm換算30mm)の焦点距離は、小型化とライカブランドらしい光学性能を実現するにあたって良い落としどころだったのかなと個人的に感じます。
スコア的に見てもGM1だけではなく、他のパナソニック機/オリンパス機でも使ってみたくなるレンズと言って良いのではないでしょうか。