DxOMarkが、パナソニック 30mm F2.8 マクロのレンズスコアを公開
DxOMarkが、パナソニックの標準マクロレンズ LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S. のレンズスコアとレビューを公開しています。スコア的に パナライカ 42.5mm F2.8 Macro と オリンパス 60mm F2.8 Macro と全体的にほぼ同等に光学性能を実現していると評価しています。
- DxOMarkスコア (総合スコア) : 17Point
- シャープネス (解像度) : 9P-Mpix
- トランスミッション (透過率) : 3.2TStop
- ディストーション (歪曲) : 0.4%
- ビネッティング (周辺減光) : -1.2EV
- クロマティック・アベレーション (色収差) : 6μm
パナソニック GH3でテストしていて、総合スコア " 17 " で優れた光学性能を実現していると評価しています。周辺減光と倍率色収差は低いレベルに制御され、シャープネスも全域均一性がとれているものの、必然的に解放時、中央部分よりも周辺部分のシャープ感は劣り、F4まで絞るとピークに達し、F5.6はややシャープネスが劣るもののほぼ同様の結果で、F8まで絞ると回折現象が顕著になると評価しています。あとこの手のレンズとしてはピンクッション歪曲が強めに出るそうで、カメラ内補正に頼った方が良さそうな感じです。
パナライカ 45mm F2.8 Macro と オリンパス 60mm F2.8 Macro と比べていて、このパナソニック 30mm F2.8 Macro は、全体的に同等の光学性能を実現していると評価しています。解放からF4までのシャープネスはパナライカ 45mmよりもわずかシャープで標準マクロレンズとして非常に重要なポイントであると 30mm F2.8 Macro の光学性能の良さを感じさせる記述も確認できます。3本のレンズとも倍率色収差を制御しているものの、30mm F2.8 Macro の歪曲は他の2本よりも少し目立つようです。
ニコンのDXマクロレンズ 40mm F2.8G と ソニー DT 30mm F2.8 Macro とも比較しています。パナソニック GH3よりもセンサーサイズが大きく画素数の多いAPS-Cカメラ ニコン D7100 / ソニー α77 で行っているためにDxOMarkテスト上、マイクロフォーサーズ用レンズは比較的に低いスコアになる傾向があるが、パナソニック 30mm F2.8 Marco の光学性能は非常に良好で、かなり見込みのあるマクロレンズであると結論付けています。
この30mm F2.8 Macroは防塵防滴仕様ではなく、焦点距離的にもパナライカ 45mm や オリンパス 60mm と競合していない事もポイントとして挙げています。キットレンズの次に候補に挙がるレンズでラインアップが拡充するのは歓迎であるが、大口径標準レンズというジャンルはややニッチな市場であるとこのレンズの立ち位置を解説しています。