パナソニック GH5 10bitとV-Log Lを焦点に当てたレビュー記事が話題に
先日、cinema5Dが、パナソニック GH5 (ボディは製品版 ファームウェアは製品一歩手前のプリプロダクション版)を使用し " 10bitとV-Log L " に焦点を当て長所と短所を明確にしたレビュー記事を先日掲載したのですが、海外で賛否両論があり話題となっています。今回cinema5D JPにも「パナソニックGH5レビュー 10BitとVlogを検証する」が掲載され日本語で確認できるようになりました。
ラボテストに使用したパナソニック GH5自体は製品版ですがファームウェア自体はプリプロダクション版 Ver.1.00であると掲載されています。
パナソニック GH5の長所
- 5軸手ぶれ補正機能
- ピーキング、ヒストグラム、アナモルフィックモードなどのビデオ撮影サポート機能
- 高画質8ビットモード 4Kで最大60fpsの撮影が可能
- 良好なディテール 最大180fps(ただし、画質は1080pではない)
- よく抑え込まれたローリングシャッター特性
- デュアルSDカードスロット
- 記録時間制限なし
- 手頃な価格
パナソニック GH5の短所
- Vlogは現時点で正しく動作していない
- 10ビット4:2:2モードは8ビット4:2:0モードと同等の画質
- 見劣りするダイナミックレンジ
- 低照度特性は平均的 180fpsモードは実際の1080pよりも画質が劣る
- 一部のCanonレンズはMetabones Speedboosterで動作しない
レビュー記事は、色深度、ダイナミックレンジ、ノイズ耐性、ローリングシャッター、画質(ディテール / エイリアシング / 180fpsスローモーション)など各項目に分けて分かり易く解説しています。
製品版のファームウェアはどのように仕上がっているのか現在では分かりませんが「パナソニックGH5に関しては、Vlogのビット深度と色に問題があるようだが、肌の色調には特に問題があった。」「今回分かったのは、10ビットの記録と8ビットの記録で大きな違いが無かったということ。」「10ビットの記録と8ビットの記録で大きな違いはなく、GH5で10ビット撮影する効果はあまり無いと言わざるをえない。」 とまだ改善の余地がある事が伺えるレビュー記事となっています。
43 Rumorsの記事を見てみるとこのレビュー記事に対してGH5のテスターであったGiulio Sciorios氏とEmmanuel Pampuri氏の反論を掲載していて、cinema5Dは " パナソニックとコンスタントに連絡を取り合いながら行われたレビューである " とTwitterで返答した事も伝えています。