パナソニックが、LX100 後継機に関して言及 投入時期は明言せず
dpreviewが、CP+ 2018 パナソニック インタビュー記事を掲載しました。次期LX100を開発中である事を示唆するようなコメントや、まだDFDテクノロジーの改良・改善の余地があり現在取り掛かっている事を明らかにしています。
アップデートされたGH5が多くの面で競争力がある時期に、GH5Sが必要であると感じたのでしょうか?
- GH5は写真と動画両方撮影するハイブリッドユーザーに向けた機種である
- 静止画は2000万画素は必要と考えていて、これは動画ユーザーにとって妥協点
- 当社はより多くの動画機能(性能)を必要とする顧客を獲得しており、2000万画素センサーではハードウェア・ソフトウェア的に限界があり低照度撮影が困難で、GH5Sが登場する事となった
- 低照度に耐えられる1000万画素センサーを搭載する事によって、ビデオユーザーにとってより自由度が広がる動画中心のカメラを開発した
- 多くの人達が好むマルチアスペクトセンサーで、プロは、ボディ内手ブレ補正機構(IBIS)よりもマルチアスペクトを好むと考えている
パナソニック G9とGH5シリーズが、ハイブリッド/像面位相差AFより優先し、DFD技術を用いたコントラストAFを採用し続ける技術的な理由は?
- GH4開発時、" 像面位相差AF " もしくは " DFDベースのコントラストAFを採用したハイブリッドAFシステム " を採用するかどうか検討していたが、DFDとコントラストAFを組み合わせる事で、画像品質を最大限に引き出す事ができたと考えている
- 像面位相差AFでは位相差画素によって画質が損なわれるが、コントラストAF+DFDであればフォーカス用の画素は必要なくなり、より正確であると考えている
- GH4にコントラストAF+DFDを採用した後もこのフォーマットの開発は継続しており、(像面位相差AFなどに)シフトする事なくより良くしていきたいと考えている
- 改善・改良の余地はあり、ピント合わせの動作を最小限に抑えるべくDFDアルゴリズムを研究中である
さらなる大型センサー搭載固定レンズ式コンパクト機を開発するチャンスはありますか?
- はい、次なるLX100を待っているユーザーや編集者から要望はたくさん受け取っているので、検討中である ※studyと表現しているので、研究・開発面で何かしらすでに動き始めている感じでしょうか
- 現時点でいつ登場するとは言えないが、多くの人達が期待してくれるのは凄い事である
パナソニックが、2018~2019年に掛けてプロ動画だけでなく静止画も真剣に取り組みたいというメッセージをどう伝えていきたいと思いますか?
- GH5開発時、多くのビデオユーザーがGH5に魅力を感じてくれましたが、当社は同様に静止画ユーザーも狙っていたのです
- G9を開発するにあたって、当社が静止画に焦点を当てたカメラも作成可能である事を顧客にお伝えしたかった
- マーケティングの観点では、当社は " 静止画 " " 動画 " もしくは " 両方ハイブリッド " を焦点に当てたカメラをラインアップしている事を伝えていきたい
- 我々の事業哲学は " changing photography " に基いている ※価値観などを含めて本質的に写真を変えていく感じなのかなと個人的に推測 大げさに表現すれば変革
- どの変化も顧客に有益なものではなければならず、この2~3年は本当に動画機能に注力してきた
- 我々の哲学で静止画ユーザーも満足させたいと思っている
- ミラーレス機を投入し10年が経過し、ミラーレス業界ではイノベーションの観点で多くの移り変わりがあったが、当社は顧客を満足させるべく市場を変え続けていく
- 動画機能を開発し続けていくが、スピードやAFの観点で静止画性能も引き上げて行きたい
- プロ機だけでなく、エントリークラスとミッドレンジのカメラも同様にそうして行きたい
かなりざっくり抜き出してみました。編集後記では、G9で静止画市場の再ブランド化に触れ、像面位相差AFにシフトする事なく、DFDの改善・改良の余地がある事を興味深く感じているようです。LX100 後継機の登場に期待を寄せ、ソニーが支配しつつあるセグメントで本来あるべきの競争が行われる事を見てみたいと記事を締めています。