パナソニック「コントラストAFが現時点で最良の方式だが、方式にこだわりはない」
Richard Wong氏が、パナソニック 山根洋介氏 インタビュー動画「Interview with director of Panasonic Imaging Division - Yosuke Yamane San」をYouTubeに公開しました。オーストラリア タスマニアで行われたLUMIX S1/S1R ローンチイベントで行ったインタビューになります。
山根氏は日本語で語っており、Lマウント絡みの話はこれまで何度も登場してきたので、個人的に興味深かったポイントをいくつかピックアップしてみました。
パナソニック S1 / S1R の棲み分け
- パナソニック S1 … フォトグラファー&ビデオグラファー
- パナソニック S1R … フォトグラファー
- マイクロフォーサーズは、動画寄りにGH5、静止画寄りにG9を発売したが、今回のフルサイズミラーレス 2モデルは、このような棲み分けとなっている
GH6について話せる範囲で教えてください
- フルサイズとマイクロフォーサーズ双方をお届けするとお客様に約束をしている
- GH5は動画を撮るお客様に好評を博しており、次のステップ、この商品をどうするのか、しっかり社内の方で議論を進めている
- いつ頃どのような商品が出せるのかについては確約は出来ないが、将来に向けてGH5のサイズ面・機能面・性能面などお客様が要望されている事があるならば、我々は考えて行かなくてはならないと思っている
パナソニックは、なぜコントラストAF(DFDテクノロジー)を使い続けるのでしょうか? 多くの競合他社は、像面位相差+コントラスト ハイブリッドシステムを採用していますが…。
- ピント合わせにとって一番良い方式は、コントラスト方式だと思っている
- コントラストAFは、実際にピントが合う情報をフィードバックしながら、一番ピントの合うところに持って行く、フィードバック制御になるが、一番制御が高くなる
- これにDFDで実際に撮ろうとしている被写体がどの距離にあるか検出する
- この組み合わせによって、位相差検出よりも高いピント合わせが出来ると思っている
- これに加え、ディープラーニングを使用し、どの被写体に合わせたいのか組み合わせる事によって、他社に負けない能力があると考えている
- ただ、どの方式を使うかこだわっている訳ではなく、これから先、色々な方式を検討しながら一番相応しいモノを組み合わせて進化させていきたいと思っている
- S1/S1Rは、Lマウント ライカレンズ&シグマレンズを使用してもDFDはちゃんと機能するように作ってある
動画撮影においてGH5SはAFが強化されましたが、ソニーをはじめとする像面位相差陣営を比べると、やはり見劣りがするのも確かで、Richard Wong氏もかなり聴き難そうに質問しています。今回は " コンラストAF(DFD)が現時点で最良の方式 " としながらも「方式にこだわりはない」と明言していて、個人的に少しビックリ。