パナソニックが、半導体事業の一部を売却へ DFD技術と電池応用技術に注力
パナソニックが、パナソニック連結子会社 パナソニック セミコンダクターソリューションズ株式会社が、トランジスタとダイオード事業をローム株式会社に譲渡する事を発表しました。DFD技術と電池応用技術に注力する方針とのこと。
- ロームにディスクリート半導体(単機能の半導体)事業の内、ダイオード及び小信号トランジスタ事業を譲渡する事で最終合意
- イメージセンサーなどの「空間認識」技術とバッテリーマネジメント用ICやリチウムイオン電池保護回路用MOSFETなどの「電池応用」技術を注力分野と位置付け、リソースを集中させる
- 譲渡は、2019年10月末の完了を予定
- パナソニックは、半導体事業の一部を半導体大手、ロームに売却すると発表
- トランジスタとダイオードの事業を譲渡し、売却額は数十億円とみられる
- パナソニックの半導体事業は赤字が続く中、今期の黒字化を目標としており、事業の集中と選択を図る
プレスリリースとSankeiBizの報道を見ると、現在パナソニックの半導体事業は196億円超の赤字で、汎用部品事業を売却し、需要が高まりつつある車載や監視カメラ市場に向けたイメージセンサーや、リチウムイオン電池の制御部品に活路を見出していく模様。※プレスリリースでは、赤字について触れていません
DFD技術をさらに強化していくようで、今後次世代DFD技術を搭載したマイクロフォーサーズ/フルサイズミラーレス機が登場してくかもしれません。現時点でDFD技術を採用したコントラストAFシステムは、静止画は高速ですが、動画撮影において像面位相差AFと比べると遅いと言われる事が多いので進化に期待です。今後はAI/ディープランニング技術も絡んでくると思うで、車載カメラ/産業用カメラ/ネットワークカメラなどで培った技術が民生機に降りてくるのではないでしょうか。
先月の話になりますが、パナソニック セミコンダクターソリューションズ株式会社は、タワージャズと「3年間の契約延長」を発表しています。あと今年は、有機センサー開発の進捗も気になるところ。