パナライカ 10-25mm F1.7は、素晴らしい性能を発揮し汎用性の高いMFTレンズ
ePHOTOzineが、パナソニック LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm F1.7 ASPH. レビューとサンプル画像を掲載しました。パナライカ 10-25mm F1.7は、素晴らしい性能を発揮し汎用性の高いマイクロフォーサーズレンズで素敵なレンズであると評価しています。
パナライカ 10-25mm F1.7の長所
- 卓越したシャープネスを実現した中央部
- かなり低いレベルに制御した歪曲
- よく制御された色収差(CA)
- 良好なボケ味 ※英国メディアなので " decent " は、量が大きい事をあえて控え目に言う表現と判断
- 低いレベルに制御した周辺減光
- 高品質な造り
- 防塵防滴耐低温仕様
- 高速かつ正確なAF
- クリックレス仕様の絞りリング
パナライカ 10-25mm F1.7の短所
- 防塵防滴仕様の曖昧な説明 ※英国パナソニック 製品ページに直接水とほこりの影響を受けた場合、そのダメージを防ぐ事を保証するものではないと注意書き。日本的に言えば、防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、ほこりや水滴の侵入を完全に防ぐものではありませんという感じでしょうか。
- レンズフードが簡単に外れてしまう事がある
- 逆光時 フレアの影響を受ける事がある
4.5星を獲得し " かなりお勧めレンズ " に選出しています。かなり汎用性の高いマイクロフォーサーズレンズで素晴らしいパフォーマンスを実現していると選出理由を挙げています。
「このレンズには好きな事がたくさんある」とかなり前向きな言葉から評価が始まり、F値が明るく低照度にも対応し、被写界深度の深いマイクロフォーサーズレンズながらもボケ味を活かした撮影が可能であるとF1.7通しレンズの特長を解説。フォーカシングも高速でかなり精度も高いとのこと。
ただしレンズフードが外れ易い事を指摘。逆光時にフレアの影響を受ける以外は最高の結果が得られるレンズと評価。全体的に最高の組み合わせとなる1本で、マイクロフォーサーズシステム用に設計された素敵なレンズであると結論付けています。
MTFチャートを掲載していて…
- 10mm 中央部 … F1.7で素晴らしく、F2~F4まで卓越し、F5.6~F8まで素晴らしく、F11で非常に良好、F16が良好
- 10mm 周辺部 … F1.7~F5.6が非常に良好、F8~F11まで良好、F16でまずまず
- 12mm 中央部 … F1.7~F5.6まで卓越し、F8は素晴らしく、F11は非常に良好、F16は良好
- 12mm 周辺部 … F1.7~F5.6まで非常に良好、F8~F11は良好、F16はまずまず
- 18mm 中央部 … F1.7~F5.6まで卓越し、F8は素晴らしく、F11は非常に良好、F16は良好
- 18mm 周辺部 … F1.7~F4が素晴らしく、F5.6~F8が非常に良好、F11~F16が良好
- 25mm 中央部 … F1.7~F4が卓越し、F5.6~F8が素晴らしく、F11が非常に良好、F16は良好
- 25mm 周辺部 … F1.7~F8が非常に良好、F11が良好、F16でまずまず
掲載されているMTFチャートを見てみてもズーム全域で中央部のシャープネスは高い事が確認できます。色収差(CA)チャートも掲載していて、こちらも中央部は非常に低いレベルで制御されている模様。周辺部は中央部と比べると数値は上がってしまいますが、最も高い値でも1pxを超える事はなく素晴らしいパフォーマンスを実現し、カラーフリンジの影響を受ける事はほとんど無いレベルであり、画像編集ソフトで補正可能と解説しています。
歪曲は、10mm -1.43% 樽型歪曲、12mm +0.09% 糸巻型歪曲、18mm +0.05% 糸巻型歪曲、25mm +0.03% 糸巻型歪曲。25mm時は、ほぼ直線状態になる事が分かります。F1.7だけにボケ味は非常に満足のいくレベルあると説明。
基本的にフレアは問題ないとしながらも強い逆光時、特に構図内に明るい光源がある時にフレアの影響を受ける事があるとしています。