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パナソニック「LUMIX S 18mm F1.8」は、静止画・動画ともに素晴らしい超広角レンズ

ePHOTOzineが、パナソニックのLマウンント F1.8単焦点シリーズ「LUMIX S 18mm F1.8 | S-S18」レビューとサンプル画像を掲載しました。「LUMIX S 18mm F1.8」は静止画・動画撮影ともに素晴らしい超広角単焦点レンズに仕上がっていると紹介し、F1.8単焦点シリーズの強みも解説しています。

LUMIX S 18mm F1.8の長所

  • 素晴らしい中央部のシャープネス
  • 防塵防滴仕様 ※防塵防滴に配慮した構造
  • 中央部の色収差(CA)はほとんどないと言って良いレベル
  • 周辺部の色収差(CA)は良く制御されている
  • 適度な周辺減光
  • 歪曲の影響は低い
  • 素晴らしいハンドリング
  • 高速で高精度なAF
  • フォーカス・ブリージングの影響は小さい
  • 24mm / 35mm / 50mm / 85mm 兄弟レンズとマッチする
  • 低いレベルに制御したフレア

LUMIX S 18mm F1.8の短所

  • 周辺部のシャープネスは中央部より低い

4.5星を獲得し " かなりお勧めレンズ " に選出しています。「LUMIX S 18mm F1.8」は、静止画撮影と動画撮影両方に対応した素晴らしい(強い印象を与える)超広角単焦点レンズに仕上がっていると選出理由を明らかに。

評価・結論

我々は非常にリーズナブルの価格で素晴らしいレンズを手に入れる事になると第一声。パナソニックのF1.8単焦点シリーズのラインアップのロジックは良く考え抜かれており、品質は高く、価格は非常にコストパフォーマンスが高いと解説。

このレンズの設計は画質的に中央部を優先しているように見えるが、そうは言っても周辺部のパフォーマンスは依然として非常に良好で解像度テスト結果よりも実際フィールドで撮影した方が優れていると光学的な仕上がり具合を説明しています。このレンズは実際にカタチある被写体を撮影するために設計されており、(レビューのために)近距離で平面なテスト・チャートを撮影するために設計されていなとコメント。

このレビュー記事で「LUMIX S 18mm F1.8」の代替となるシグマ広角単焦点レンズ群などをリストアップしていますが、エルゴノミクスの観点から見ると、F1.8単焦点シリーズは(サイズ・フィルター径・フォーカスリングの位置・AF/MF切替スイッチの位置などの)仕様を統一しており、このシリーズ一部だけを購入し他のレンズと組み合わせて使う事は的外れであるとF1.8単焦点シリーズのコンセプトというか強みを解説しています。※少し意訳しました

どの(F1.8単焦点シリーズ)レンズを購入するにしても、このシリーズの各焦点距離のレンズはお互いにセットで使う事により完璧にフィットする事は考えるまでもないと評価。※意訳しました

「LUMIX S 18mm F1.8」は間違いなく " かなりお勧めレンズ " であると結論付けています。

MTFチャート

  • 18mm 中央部 … F1.8~F2が非常に良好、F2.8~F8までが素晴らしく、F11~F16は非常に良好
  • 18mm 周辺部 … F1.8~F2が良好、F2.8~F5.6まで非常に良好、F8~F11が良好、F8はまずまず

掲載されているMTFチャートを見てみると、数値的に中央部と周辺部に明らかな差がありますが、評価・結論の項目では実際にフィールドで撮影するとここまでの差はないとしています。

色収差(CA)チャート

知り得る限りカメラ内補正をオフにして測定した色収差チャートを掲載。中央部の数値はゼロに近く、周辺部が0.5p以内に収まっているとのこと。ほとんど被写体でフリンジは発生しないが、必要に応じてソフトウェアで補正可能と解説。

歪曲

歪曲は樽型歪曲 -0.56% にすぎず、18mmレンズとして素晴らしい値であると評価。この以上の補正が必要になる可能性は極めて低いとしています。

ボケ味

ボケ味は比較的滑らかだが、超広角レンズは被写界深度を一定に保つために絞り込むので(ボケ味は)このレンズの主たる存在意義ではないと解説。

フレア耐性

フレアは構図内に非常に明るい光源があったとしても良く制御されており、特にこのような広角レンズにおいて非常に信頼できる性能を実現していると評価。

周辺減光

周辺減光は開放時に発生するが、(F値を絞っていくと)すぐに一定の値に落ち着くと解説。カメラとレンズは、我々がメニュー上で何をセットしても関わらず、協調制御している事は疑いの余地はないと表現しています。※in cahootsを直訳すると " 共謀 " するとか " グル " になっているとか " 手を組む " という意味になりますが " 協調制御 " と意訳しました。この表現を見る限り、カメラ補正が効いている感じでしょうか。F4以降の周辺減光は一定しています。