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パナソニック「LUMIX GH7」は究極MFTビデオカメラ センサーサイズだけが唯一の妥協点

PetaPixelが、パナソニックのマイクロフォーサーズ フラッグシップ機「LUMIX GH7」初期レビュー記事を掲載しました。「LUMIX GH7」は動画志向カメラで最高のMFTビデオカメラに仕上がっており、センサーサイズだけが唯一の妥協点であると評価しています。

GH7

「GH7」は最高のマイクロフォーサーズカメラ
今回の「GH7」初期レビュー記事はお馴染みジョーダン氏が担当。パナソニック「GH」シリーズは最高のハイブリッドカメラであり、今回の「GH7」は「GH6」と「G9II」の最高の機能を1つにまとめていると説明。私にとって「GH7」は基本的に完璧なカメラであり、センサーサイズだけが唯一の妥協点であると評価しています。

前置き : GH6
前期種「GH6」は新センサーを搭載していたものの " 像面位相差AF " を搭載していらず、ベースISO時のダイナミックレンジは貧弱でやっちまった感があったと前置き。加えて数か月後に像面位相差AFを搭載したLマウント フルサイズ機「LUMIX S5II」が登場した事にも少し触れています。

究極のマイクロフォーサーズビデオカメラ
「GH7」は、無制限動画撮影を実現するための内臓ファン、2つのRECボタン、タリーランプ、付属のPCシンクロ-BNCケーブル、フロントフェイスピン、チルトフリーアングルモニタ、CFexpress Type-Bカードスロットなどを採用し動画に最適化されているカメラに仕上がっていると説明。

EVFと背面モニタの解像度
ジョーダン氏は、個人的にEVFと背面モニタの解像度の低さが残念な模様。※EVF 0.5型 368万ドット / 背面モニタ 3.0型 184万ドット

基本動画性能
「GH7」は「GH6」同じ解像度、フレームレート、コーデックだけでなく、5.8Kのオープンゲート映像を4:3のアスペクト比でキャプチャすることも可能で、4K撮影時は音声の有無関係なく最高120fpsまで対応しており、4K120p撮影は2500万画素フルセンサーをオーバーサンプリングしているため1段ほどダイナミックレンジが低くくなるものの驚くほど精細な映像であると解説。

フルHD1080pは300fps撮影が可能だが、ソフト描写になる模様。「GH7」は新しい機能として音声を記録しながら " 1080/240P " 撮影が可能とのこと。

CFexpress B カード と ProRes Raw 内部記録
GH7」アップグレードの目玉の1つは " CFexpress B カード " に " ProRes Raw " を直接内部記録が可能である事と説明。この特許はREDが保有しており他のミラーレスカメラが採用している事はレアであると市場状況も語っています。画質にこだわってRAW撮影するのであれば、5.7Kモードを勧めています。

オープンゲート5.8K RAW 内部記録は対応していないそうです。Atomos Ninja V/V+ を利用すれば外部キャプチャは可能な模様。

DMW-XLR2
新たなマイクロホンアダプター「DMW-XLR2」の可能性にも触れており、32bitフロート録音対応は大きな利点で " 私が長年求めていたモノ " と評価しています。

「G9II」譲りの静止画機能
「GH7」は明らかに動画シューター用に仕上げたカメラであるが、1億画素ハイレゾショット、高速連写75コマ/秒、リアルタイムLUTなど「G9II」のすべての撮影機能を備えていると解説。

動画撮影時のAF性能
「GH7」のAF性能は「G9II」と同じ様で、YouTube撮影のように同じ被写体を追尾するだけであれば非常に信頼できるAF性能を実現しているとのこと。

ジョーダン氏は動画撮影時の(像面位相差)AF性能格付け的な事も語っており、ソニー > キヤノン = ニコン = パナソニック としています。ソニーはゴールドスタンダード(金字塔)で、パナソニックはキヤノンとニコンに匹敵すると表現。

IBISはクラス最高
ボディ内手ブレ補正機構(IBIS)はクラス最高レベルとのこと。カメラを動かすとIBISは微小な揺れを取り除き自然な動きを可能し素晴らしい仕事をしてくれると解説。ジンバルに近い滑らかさが必要であれば、IBISと電子手ブレ補正(EIS)を組み合わせる事で歩きながら驚くほど安定した撮影が可能になるとのこと。※EIS : 標準1.1倍、強1.25倍

PetaPixelのYouTubeチャンネルで使うには完璧なカメラ
「GH7」は、PetaPixelのYouTube番組で使うには完璧なカメラなようにに思うと表現。「G9II」機能をすべて備え、冷却ファンを内臓する事による安心感、それが動画撮影に対して完璧に設計されたボディに収まっていると評価しています。「GH7」が「G9II」よりも300ドル高価であるが、動画機能を使う人であれば、この価格設定は正当化できるとのこと。