ペンタックス K-3 は、揺ぎない画質を実現しているフラッグシップ機
DxOMarkが、リコーイメージング ペンタックス K-3のセンサースコアとレビューを掲載しています。センサースコア的には抜きん出た結果ではないものの、ペンタックス K-3はプロ写真家や愛好家にとってすごく魅力的な機種に仕上がっていると評価しています。
- K-5IIとローパスレス仕様のK-5IIsの成功の後、ペンタックスは後継機にあたる新フラッグシップ機 K-3を登場させてきた
- ローパスセレクター付きの2400万画素センサーは、状況に応じて偽色やモアレに対応できるユニークな機能が採用されている
- K-3は、防塵防滴ボディ、高速連写 8.3コマ/秒、27点 AFシステム、視野率100% 倍率 0.95倍の光学ファインダーなどなど、プロ仕様なカメラに仕上がっている
- ペンタックス K-3の総合スコアは、" 80 " で全体の15位に位置するスコアを叩き出している (ローパスセレクター Off)
- …が、我々が予想していた数値より少し低いスコアで、ISO80がK-3でも使用可能であれば、K-5II/K-5IIsのスコアと並んだことだろう (K-5II/K-5IIsの総合スコアは "82" )
- (K-5II/K-5IIsと比べると)K-3のISO高感度耐性(Low-Light ISO)とダイナミックレンジ(Dynamic Range)と色深度(Color Depth)が、若干低いスコアなのである
- …が、K-3は-3EV低輝度対応AEを採用していて、K-5II/K-5IIsよりも-0.7EVも精度アップしているのだ
- 同じような2400万画素センサーを搭載するニコン D7100と比べると近い数値ではあるるがやや負けていて、キヤノン EOS 70Dに関しては明らかに勝っている
- ペンタックス K-3は、EOS 70Dよりも色深度(Color Depth)は+2/3段進化しているが、D7100より-1/3段劣っている
- 大きな違いはダイナミックレンジ(Dynamic Range)で、K-3はEOS 70Dと比べてISO100で露出範囲が2段分も差があるのである (K-3はEV-3~20、EOS 70DはEV1~20)
- D7100と比べても-1/3段分優れている (D7100はEV-2~19)
- ISO高感度耐性(Low-Light ISO)は、基本的にK-3とD7100は同等と言って良い
- 1世代前のソニー α58とα77でペンタックスK-3を比べてみると、旧型のセンサーに対して明らかにアドバンテージを感じる結果となった
- …が全体的に大きな差はなく、ISO高感度耐性に関してはK-3は差を付けている
- ローパスセレクターにより、ローパスフィルターの有無で2台揃える必要はなくなり、プロ写真家であればバックアップも必要になるが同じ機種になるので使い勝手に困らなくなる
- DxOMarkとしてK-3のセンサー解像力を評価している訳ではないが、ローパスセレクターによって、特定の色味、ダイナミックレンジやISO高感度耐性などは影響を受けないのである
- ペンタックス K-3は、プロ写真家や愛好家にとってすごく魅力的な機種に仕上がっている
少しスコア的に伸びを感じなかったのは、K-5II/K-5IIsセンサーとベースが同じなのか、(テストはOffで行っているものの)ローパスセレクターの影響もあるのかな~と感じてしまいますが、数値至上主義のDxOMarkにしては珍しく所々フォローが入った(?)レビューになっている気がしました。
すでにPhoto Yodobashiにペンタックス K-3で撮影された素敵なサンプル画像とレビューが掲載されているので数値だけでなく、実際の画像と撮影フィールも参考になるのではないでしょうか♪ いや~どのサンプル画像も凄くて物欲沸いちゃうユーザーさんが多そうな予感。