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GR IIIは、大型センサーとシャープなレンズと素晴らしいエルゴノミクスを備えたカメラ

dpreviewが、最終的なリコー GR III レビューを掲載しました。リコー GR IIIは、小さなボディに大型センサー、かなりシャープなレンズ、素晴らしいエルゴノミクスを備え沢山のモノを提供しているカメラであると評価しています。

GR IIIの長所

  • シャツ・ポケットサイズのボディ
  • 素晴らしい28mm F2.8レンズ ※35mm換算
  • 良好なRAW画像品質とダイナミックレンジ
  • 素晴らしい接写機能
  • 明るいシーンにおける高速AF (GR/GR IIよりかなり改善されている)
  • モノクロプリセットを含む様々なピクチャースタイルが素晴らしい ※基本イメージコントロールは10種

GR IIIの短所

  • スタンダードのJpegは、見栄えが良くない
  • 光が不十分/低照度時のAFは迷う
  • バッテリーライフが制限的
  • 天気が良い時に背面モニタ反射の問題が出てくる
  • EVFは採用されておらず、高価な外部光学式ファインダーが用意されている
  • (スマホの連携や画像転送やリモート撮影などの)コネクティビティ機能は未完成
  • 別売りのレンズフードがカッコ悪い
  • 動画品質は悪く、4Kにも対応していない

総合スコア " 81% " を獲得し、シルバー・アワードを獲得。多くのdpreview読者は価格が高い事を連呼するだろうとコメント。dpreviewは、小型ボディにこの品質のセンサーとレンズを搭載し、手ぶれ補正機構(SR)を採用しているのだから安くなる事はないとしています。

GRファンには素晴らしいカメラである勧めていますが、動画重視のユーザーやフラッシュ使いのユーザーには他の選択肢を勧めています。あとバッテリーライフ短く、予備バッテリーは1~2個ぐらいは必要とのこと。

GR IIIが向いている用途

  • ストリートスナップ、カジュアルな写真、旅行写真など、標準的な広角レンズを採用した小型軽量カメラは非常に便利

GR IIIが向いていない用途

  • 長時間の撮影セッション、長い焦点距離、低照度撮影が必要となる場合、GR IIIのAFシステムは苦労する事になる

結論 : GR IIIは、モダンな高解像センサーとハイブリッドAF (像面位相差&コントラストAF)を採用し重要なアップデートを果たした機種で、コントロール類は簡素化され、新たにタッチパネル採用した事によりAF位置やナビゲーション周りが高速になったと評価。画像品質は素晴らしいが、Jpeg撮りユーザーにとってスタンダード・プロファイルは、冴えない画像に写るかもしれないと指摘。欠点としてフラッシュが内蔵されていない事とバッテリーライフの短さを挙げています。

リコーイメージングは、2019年4月23日に新ファームウェアアップデート Ver.1.10をリリースし、暗所・低コントラスト時のAF性能を改善しており、今回のレビュー記事はアップデート前にすでに書き終えていた可能性があります。同日Image Syncの接続にも対応しているので、短所に挙げているコネクティビティ機能も改善しています。