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こうのとり8号機に搭載された「リコーTHETA」と「ソニーSOLISS」の話を少しだけ

こうのとり8号機が打ち上げに成功し「リコーTHETA」が撮影した360°宇宙空間画像が話題になりましたが、「ソニーSOLISS」と「リコーTHETA」のビハインド・ザ・シーン的な動画と記事が登場しました。

なぜソニーのテクノロジーが宇宙に向かうのか

JAXAとソニーCSLは、小型衛星光通信実験装置「SOLISS」を開発し、ある意味枯れた技術である " 光ディスク技術 " を利用した通信装置で、宇宙と地上間の通信テストを行うために搭載されています。将来的には、衛星間と地上間で大容量リアルタイムデータ通信を行う事を目指した実証実験とのこと。

ソニーがなぜこの実験に参加したのか。地球上でインターネット環境が十分整備されていない所があり、欧米企業は光ファイバーケーブルや基地局を造る事なく人工衛星を利用したインターネット通信網を実際に計画している模様。ソニーは光技術を利用する事でその社会課題を1つ解決できると考え、JAXAに提案し新しい宇宙展開の可能性を秘めているそうです。

リコー THETAの役割

ソニーとjAXA 長距離空間光通信

上記はJAXAのプレスリリースに掲載されている画像ですが、小型衛星光通信実験装置「SOLISS」の脇に宇宙仕様の「リコー THETA」がモニタカメラとして配置されている事が確認できます。RICOH THETA Lab.が第2弾360°画像を公開したタイミングで、東洋経済オンラインがリコーがどのような経緯でこのプロジェクトに参加したの裏話を掲載しています。

元々360°宇宙画像を撮る事が主目的ではなく、小型衛星光通信実験装置「SOLISS」の2軸ジンバル部の動作確認を行うモニタカメラとして採用しているそうです。JAXA側から話を持ち掛け、議論を重ね開発に着手した興味深い裏話が掲載されています。もちろん宇宙空間に耐えられるように改良を施した「THETA」を搭載していますが、市販品の「THETA」も半年から1年は宇宙空間で耐えられるとのこと。

地球一周 360°タイムラプス映像

元々はモニタカメラとして採用された「THETA」ですが、かなり可能性を秘めておりJAXAは宇宙探査機などの船外モニタカメラとして活用を目指す方針である事もこの記事は伝えています。リコーも様々な産業分野・用途へ展開を目指す模様。