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HD PENTAX-D FA 70-210mmF4EDは、小型軽量で光学的な特性も優れたレンズ

ePHOTOzineが、リコーイメージングのペンタックス フルサイズ対応望遠ズームレンズ「HD PENTAX-D FA 70-210mmF4ED SDM WR」レビューとサンプル画像を掲載しました。小型軽量な望遠ズームレンズで被写界深度が気にならなければ、F2.8バージョンと光学性能的に大きな差はないと評価しています。

HD PENTAX-D FA 70-210mmF4ED SDM WRの長所

  • 全体的に見ても良好なシャープネス
  • 低いレベルに制御した色収差(CA)
  • 控え目な周辺減光
  • 低いレベルに制御した歪曲
  • 信頼できるAF
  • 防塵防滴仕様
  • 滑らかなボケ味
  • F2.8レンズと比べると半分の質量
  • 素晴らしいフレア耐性
  • 良心的な価格

HD PENTAX-D FA 70-210mmF4ED SDM WRの短所

  • (F2.8ではなく)F4通しのレンズだけに、すべての人に合う訳ではない
  • 望遠域の焦点距離になっていくと周辺部のシャープネスが低下する

4.5星を獲得し " かなりお勧めレンズ " に選出しています。「HD PENTAX-D FA 70-210mmF4ED SDM WR」は、小型軽量な望遠ズームレンズに仕上がっており、光学的な特性も優れていると選出理由を挙げています。

この手のレンズは大きく重くなる傾向があり、より小型軽量で価格を抑えた望遠ズームレンズは歓迎であるとコメント。F4スタートであるが多くのシーンで実際に問題になる事はなく、最近のカメラはわずかに暗いF値を補う以上の高感度性能がある事を挙げ、このレンズの優位性を解説しています。被写界深度が浅いF2.8バージョンが必要なユーザーいる事も言及していますが、被写界深度が問題でなければ、F4バージョンは持ち運びが面倒に感じない小型ボディを実現し、パフォーマンス面でも遜色はないと評価。

「HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AW」は優れた光学性能を発揮するスターレンズの1本であるが、このF4バージョンは(光学性能的に)大きな差はない。解像度は数値的にわずかに低くなるが、この差異だけで判断を下す要因にはならいとフォロー。

あと数値だけでは定義できないところがあり、このレンズはその品質を有しているとその魅力を語っています。(image glow : 画像映え的な表現もしているので、撮る喜び的な感じでしょうか)

MTFチャートを掲載していて…

  • 70mm 中央部 … F4~F22まで非常に良好、F32で回折の影響を受け始める
  • 70mm 周辺部 … F4~F16まで非常に良好、F22が良好、F32でまずまず
  • 100mm 中央部 … F4~F22まで非常に良好、F32は良好
  • 100mm 周辺部 … F4~F16まで非常に良好、F22が良好、F32でまずまず
  • 135mm 中央部 … F4~F16まで非常に良好、F22が良好、F32でまずまず
  • 135mm 周辺部 … F4~5.6まで良好、F8~F11まで非常に良好、F16~F22まで良好、F32でまずまず
  • 210mm 中央部 … F4が良好、F8~F16まで非常に良好、F22が良好、F32でまずまず
  • 210mm 周辺部 … F4がまずまず、F5.6~F8まで良好、F11が非常に良好、F16は良好、F22~F32までまずまず

パフォーマンス自体はF2.8バージョンに非常に近いと判断しています。シャープネス自体はわずかな差ですが、中央部から周辺部にかけた均一性の差はある模様。数値的に最高値ではないものの、非常に良好な値で、ペンタックスレンズには一般的に(数値だけでは)定義できない品質が存在すると解説しています。レンズには個性があり、レンズメーカーの腕の見せ所でもあり、単に写真チャートの黒白線の解像力を実現させるためのモノではないと掲載。※意訳しています

色収差(CA)チャートも掲載していて、カメラ内補正をオフにしても非常に上手く制御しているとのこと。中央部は非常に低く制御しており、周辺部にフリンジが見受けられるもの、多くの他レンズよりはるかに小さく、必要に応じて画像編集ソフトで補正可能なレベルであると解説。

歪曲はこの手のズームレンズとして非常に低い値とのこと。70mm -1.18% 樽型歪曲、100mm +0.38% 糸巻型歪曲、135mm +1.11% 糸巻型歪曲、210mm +1.57% 糸巻型歪曲となっています。ボケ味は非常に滑らかでポートレートやアウトフォーカスの領域で滑らかなグラデーションが必要とされる用途で理想的であるとコメント。あとHDコーティングの効果で強い逆光があるような非常に厳しいシーンでも実質的にフレアの兆候は無いと評価しています。