写真・カメラ好きの心に響くリコーイメージング高橋社長インタビュー記事
アルファ ロメオ×RICOH GR Ⅲのキャンペーン企画の中でリコーイメージング高橋社長インタビュー記事を掲載。縮小し続けるカメラ市場の中でペンタックスとGRの製品づくりの理念が伝わるインタビュー記事となっています。
写真を生涯の趣味にしたい人たちのために尖った製品づくりを行っていきます
確かにスマホが普及して以降、コンパクトカメラの売り上げはピークの10分の1。一眼レフも同じく半分まで市場がシュリンクしています。ですが音楽を聴く人や写真を撮る人が減ったわけではありません。であれば、スマホではできないこと。あるいはGRやペンタックスでなければ提供できない価値が必ず存在します。我々はそれを追い求めながら、写真を生涯の趣味にしたい人たちのために尖った製品づくりを行っていきます」
リコーイメージングはミラーレスには行かずデジタル一眼レフ宣言を行い、GRシリーズも原点回帰的な「GRIII」が根強い人気を博しています。今後も " 写真 " にこだわった製品づくりが期待できる頼もしいコメントとなっており、今後も尖った製品を展開していく事が伺えます。現時点で2021年2月あたりにデジタル一眼レフ APS-C フラッグシップ機「ペンタックス K-3 Mark III」の発売を予定しています。
ズームレンズ搭載GRは、登場しなさそう
「尖っていること。我々にとっては、それがもっとも大事です。尖らせるためには可能な限り削ぎ落さなければなりませんが、販売代理店からは、ズーム付きのGRをつくってくれたら今の10倍は売れますよと耳打ちされたりします。経営者としては心が揺らぎますよね(笑)。しかしGRは単焦点でやってきて、社内の人間だけでなくファンの方々にも“こういうもの”というイメージが根付いています。
以前からたまに噂やインタビュー記事で " ズームレンズ搭載GR " の話が出る事がありますが、今回のインタビュー記事を見る限り、ズームレンズを採用する予定は無さそうな印象。あとペンタックスに関しては、ミラーレス機の技術はあるが、一眼レフの光学ファインダーの楽しみを捨てる事は出来ないとのこと。
マーケットインではなくプロダクトアウトな製品づくり
一般的に「マーケットイン」は市場やユーザーの要望やニーズに合わせた製品づくりで、「プロダクトアウト」は会社の方針や提案を元にした製品づくりと言われていますが、リコーイメージングはプロダクトアウトな製品づくりとのこと。ちなみにシグマもTHE MAP TIMESのインタビュー記事でプロダクトアウトの考え方で製品開発を行っている事を明らかにしています。