シグマ dp2 Quattro は、赤色が飽和しやすい?
ePHOTOzineが、シグマ dp2 Quattroのレビューとサンプル画像を掲載しています。dp2 Quattroは、ピクセルレベルでディテール豊かで解像度の高い画像を提供してくれるカメラであると評価しています。そしてImaging Resourceで、DP1 Merrillと撮り比べたサンプル画像が掲載されているのですが、どうやら " 赤色 " が飽和しやすい傾向にあるようです。
シグマ dp2 Quattroの長所は…
- 連続撮影 4.5コマ/秒 (元記事は、4.2コマ/秒になっています)
- QSメニューで使い勝手が向上
- バッテリー2個付属
- ホワイトバランスが大幅に改善
- びっくりするほどピクセルレベルのディテールが素晴らしい
- 色再現性が素晴らしい
- これまでにシグマ機と比べてノイズ耐性が向上している
シグマ dp2 Quattroの短所は…
- 動画撮影機能がない
- Sigma Photo Pro 6のRAWファイルの処理スピードが遅い
- 以前のDPシリーズのボディと比べてる大型化している
- ISO800でノイズが顕著なところ
三ツ星半の評価となっていて、通常のカメラと同じようなチェックが行われていますが、元々シグマカメラは独自のFoveonセンサーを採用していて、一長一短あるカメラでそれをちゃんと理解して使用する機種でもありますから、総合的な評価は頭打ちとなってしまう傾向です。
ISO感度は、ISO100~200で使用する事を勧めていて、ISO400はノイズが増加しディテールは少し損失するもののまだ使えるレベルで、ISO800になるとノイズレベルが強くなるのでこの設定はあまり使用しない事をお勧めすると掲載しています。
dp2 Quattroは、Foveonセンサーが搭載されているので、主流であるベイヤー方式センサーを搭載したカメラと直接比較が難しいカメラで、100%等倍にこだわり拡大して画像を楽しむのであれば、ピクセルレベルでディテール豊かでシャープな画像を提供してくると評価しています。
そしてImaging Resourceでは、このdp2 Quattro と DP1 Merrill で撮り比べたレビュー記事が掲載されています。(なぜDP2 Merrillではなく、DP1 Merrillなのかは不明)
そこに気になるサンプル画像が掲載されています。上記の画像なのですが、赤色が飽和してしまい、葉っぱの柄が認識できなくなっています。解像度自体は、はるかにDP1Mよりもdp2Qの方が上回っているようですが、カラーマネージメントとRGB分離アルゴリズムが赤色に関して制御の難しさがあるようです。この記事には、ニコン D800Eと撮り比べたサンプル画像も掲載されています。
日本国内でも " ビアガーデン問題 " "青春18きっぷ問題 " という名で語られていて、赤色だけの問題ではないようです。