ePHOTOzineが、シグマ sd Quattro H レビューを掲載
ePHOTOzineが、シグマ sd Quattro H レビューとサンプル画像を掲載しました。Foveonセンサーならではの解像度とディテール高さを評価していますが、カメラ自体の動作やSIGMA Photo Pro動作の遅さ・重さも指摘しています。オフィシャルサイトのキャッチコピー通り「唯一無二の画質。 唯一無二のカメラ」に仕上がっている模様です。
sd Quattro Hの長所は…
- 素晴らしいピクセルレベルのディテールを描画するFoveonセンサー
- 堅実でしっかりしたカメラボディ
- サブモニタ
- 大型EVF
- 2軸電子水準器
- 価格設定
- コントロール周りへのアクセスし易さ
- DNG RAWに対応 (ファイルサイズは大きいが)
sd Quattro Hの短所は…
- RAW現像時 色収差の補正が必要になる
- SIGMA Photo Proは遅く、バグだらけでクラッシュする
- EVF/背面モニタのリフレッシュレートが遅い
- 動画撮影に対応していない
- Wi-Fi 非対応 (Eye-Fiには対応)
- SFD(Super Fine Detail)モードが遅く、メモリが一杯になる
- AFスピードの遅さ
- フレアに注意
4つ星を獲得し " お勧め機種 " に選出されています。最高の画像を撮影するにはRAW撮影する必要があるが、非常にシャープな画像を撮影可能であると選出理由を挙げつつも誰もが受け入れるカメラではない事も付け加えています。
画質の高さは高く評価しているものの、RAWのファイルサイズをはじめ、SIGMA Photo Proの動作の遅さと不安定さ、AFの遅さをなど例に挙げ " 間違いなく聖者のような忍耐を持っている人向けに設計されている " とも表現しています。
SFD(Super Fine Detail)モードを使用すると画像処理は遅く時間は掛かるが、標準ショットよりも遥かにノイズが少なく、ディテールが向上し、広いダイナミックレンジを確実に得られると評価している反面、Jpeg画質に関しては評価が低くRAW現像を勧めています。
ISO高感度耐性に関しては、ISO100~200は最低レベルのノイズとしながらも暗部のディテールを持ち上げるとノイズが目立つためにISO400以上の使用はお勧めしないと判断しています。ISO400を使用すならSIGMA Photo Proで補正を掛ける事が前提となり、それ以上はサイズを縮小して使うかモノクロにしてしまう事がベストであると提案しています。
sd Quattro Hは使用レンズの制限がありますが、シグマは高品質レンズをラインアップしており、(RAW現像などの)適切な処理を行う事で、非常に満足のいく画像が撮影可能であると結論付けています。