CP+ 2017 シグマ 山木社長トークステージ映像「新製品について」
CP+ 2017 3日目 シグマブースで山木社長トークステージ「新製品について」が行われましたが、foxfotovideoがその時の様子を映像に収めた「【CP+2017】SIGMA booth 山木和人 “新製品について” 2/25(土)15:55〜16:35」をYou Tubeに公開しました。今年も興味深い内容となっています。
- 今回のシグマブースのテーマは「遠回り。」スマートフォンを否定するつもりはないが、わざわざカメラを選ぶ、レンズを選ぶ、カメラの設定をする、写真って良いな思える価値観を共有できるブースにしたかった
- カメラやレンズの開発は時間がかかる、交換レンズは大体2年ぐらい掛かり、長いものは3~4年掛かる
- 我々の物造りもまさに「遠回り」で、これからもそういう気持ちを忘れずに造り続けていきたい
- 既存製品のAdobe DNG対応に関して、sd Quattroは3月末リリース予定で、dp Quattroは4月末~5月初めを予定している
- 24-105mm F4 Artのファームウェアも3月上旬に予定していてsd QuattroのAF速度が改善される
SIGMA 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art
- 24-70mm F2.8 Artのコンセプトは、大口径標準ズームレンズに求められるあらゆる要素を高度に最適なバランスで実現する
- この焦点距離のレンズは、ワイドからテレまでしっかり描写させる事が難しいレンズ
- Artレンズではあるが、Contemporaryに近い面も確かにある、シグマがやりたかった事は標準ズームレンズに要求される事を高いレベルで実現する事である
- ある意味 " 優等生 "
- MTFチャートを見てみると派手さはないが、この性能に出来るだけ近いレンズを量産する事を実現する
- 実はMTFだけ飾りを良くする事はできるが、量産でバラついてしまいどうにもならない事があり、とにかく設計に近いものを量産しようとがんばっている
- 遅くとも2017年上半期に発売したい、できればもう少し早く
SIGMA 135mm F1.8 DG HSM | Art
- 今回の135mm F1.8 Artのコンセプトは " 史上最高性能の135mm " (85mm F1.4 Art と同様の設計コンセプト)
- 特徴は色々あるのだが、軸上の色収差は徹底的に抑制している
- ヌケが良くクリアな描写で、周辺までしっかり高解像・高コントラストを実現し、大きく美しいボケ味のレンズが出来た、本当に凄いレンズです
- F1.4とF1.8のレンズ設計の難易度は違うが、史上最高のArtレンズかもしれない
- 「85mm Artにするか135mm Artにするか…」そういう声を耳にするが心配する事はありません、両方買わなければなりません (実際は柔らか目な表現)
- 135mmが衰退したのは、70-200mm F2.8の登場が大きい、タムロンさんが新しい70-200mm出したようなのでタムロンブースにも足を運んでください、タムロンさん聞いてますか?
SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art
- 14mmはF2.8が多いが、今回の14mm F1.8 Artは、星景写真に使える革命的な大口径超広角レンズがコンセプトである
- なぜF1.8が革命的なのかは、F1.8にする事で星の動きが止められ、15秒以内の露光で撮影が可能になる (14mm F2.8は、F2.8 30秒 ISO3200だと星が流れる)
- これは誇大広告ではなく革命で、開放から使える事が重要で開放からの性能にこだわっている
- 星景写真だけでなくても風景写真にも最適!
- 発売時期は、今年の前半に出したい
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary
- 100-400mm F5-6.3 | Contemporaryは、(冗談めかしながら)最初この企画は潰そうと思っていたが凄く良いプレゼンで、やる事になった
- コンセプトは、手のひらサイズ高性能超望遠レンズ
- F値は1/3妥協しているが、シグマ製カメラ以外のISO高感度耐性ではそれほど差はないと思うし、性能面は妥協していない
- 高い描写性能、HSMによる高速AF、加速度センサーを使用した効果の高い手ブレ補正、性能面は安心して使用可能
- ターゲットユーザーは、300mmでは物足りないユーザー、重量級超望遠レンズのサブレンズとして使用するユーザー
- 発売日は未定であるが、4月か5月初めとかそれぐらい
今回は将来的な新製品に関するリップサービスはありませんが、何気にソニー α7シリーズに新レンズを装着した製品画像が登場してきます。単にα7シリーズでも使用可能である事をアピールしているのか、それとも以前から期待されているシグマ FEレンズを示唆しているのか色々想像してしまいました。