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シグマ 山木社長「ミラーレス専用レンズは、コンセプトによってカメラ内補正前提設計に」

iPod Styleが、CP+2019 シグマ 山木社長 2回目のステージイベント「シグマのレンズ設計思想とミラーレス対応について」をYouTubeに公開しました。シグマのデジタル一眼レフ用 Artレンズは、光学性能至上主義ですが、ミラーレス専用レンズ対してコンセプトによってカメラ内補正前提設計になる考えがある模様。

ミラーレス専用レンズ設計の考え方

  • シグマは、デジタル補正は前提としない設計思想
  • シグマは今後ミラーレス専用レンズを中心にいっぱい開発していく
  • デジタル補正前提のレンズは当然ある技術なので、サイズなど個別のコンセプトに合わせて採用していく事を考えている

ミラーレス専用レンズの開発方針

  • 基本的な描写力の追及は不変
  • 短フランジバックを活かし、広角レンズは小型化
  • フォーカス方式は製品ごとに最適選択
  • 光学補正前提設計も製品ごとに検討

タムロンが、シグマより先にカメラ内補正に対応したミラーレス専用設計 FEレンズ「28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」を発売し大ヒット。そして「17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)」 を開発発表も行いこちらも大きな話題となっています。この事から見ても確実に小型軽量で写りの良いレンズ需要がある事は明らかなので、シグマが対抗ミラーレス専用レンズを投入してきそうな感じです。特に広角レンズでコンセプト色あるレンズが出てきそうな印象。

あとEマウント/Lマウント用 Artレンズに関しては、単にデジタル一眼レフ用レンズをミラーレス用に対応させただけではなく、ソフトウェアを改良しコントラストAF、動画AF、静音駆動など上手く制御できるように仕上げてあるそうです。開発までには1年半ぐらい掛かっているとのこと。「ちゃんとしたミラーレス用に仕上がっているので、自信を持ってお使いいただければと思っている。」とコメントしています。

ZレンズとRFレンズの対応について

  • キヤノン RFマウント と ニコン Zマウント用レンズを出されるのですか?とよく聞かれるのだが、まだ調査中、コメントを出すにはまだ早い
  • まだレンズが少なくマウントアダプター経由で当社のレンズをお使いいただいていると思うが、シグマとしては、それの互換性の向上に注力している

まだ両マウントの市場は時期尚早と判断している模様。両マウントともオープン規格ではないので、リバースエンジニアリングの必要があり、サードパ―ティ製レンズメーカーとして利益が出る市場に拡大するのかどうか注視している最中ではないでしょうか。