山木社長「Foveonフルサイズカメラは、2025年に発売するのは難しい」
CP+2025 3月1日 シグマブースで山木社長が新製品に関する講演を行いました。その中でシグマが開発中のFoveonフルサイズセンサー搭載ミラーレスカメラについて触れており、今年中に発売するのは難しいと語っています。DigitalCamera_jpが、この講演動画を公開しています。
文章として読み易いように一部校正しましたが、山木社長は以下のように語っています。
みなさんが一番気になっている「FullFrame X3 Sensor」の話をちゃんとしないと思っています。結論から申し上げると「FullFrame X3 Sensor」はまだ開発中です。開発にはまだ時間が掛かりそうです。今年中にカメラを出すのは難しい状況です。
2018年に「FullFrame X3 Sensor」のプロジェクトを開始しました。ピクセルアーキテクチャーが上手くいかず一回その設計を廃棄し、日本で最初から設計を行う事にしました。「Quattro」や「Merrill」の " Foveon X3 Sensor " の構造は残念ながら将来において量産できない事が分かっています。新しい技術を開発する必要がありました。これはフルサイズやAPS-Cなどセンサーサイズは関係なく、ピクセル構造の話です。基本的な構造部分とセンサー製品の開発、この2段階の開発になっており、今はまだ " 基本的な構造 " の開発段階になります。
これはまったく新しい構造の開発なので弊社だけでは充分ではなく、静岡大学 川人先生の研究室との共同研究というカタチでプロジェクトがスタートしました。いくつかのプロトタイプ・センサーを作りましたが、その度に設計の不具合や間違いがあり、間違いがあればそれを直す事を繰り返し、大分問題がナローダウンしてきています。構造的な問題点はだんだん集約されてきており、これが終わればセンサーの製品設計に入る段階になるので、まだ時間が掛かります。
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シグマは「FullFrame X3 Sensor」開発を続けている事を明らかに。まだ基本的な構造部分の開発で、センサーの製品設計の段階に入っておらす、完全なコミットは出来ないとしながらも世の中に出せるように頑張っていきたいと表現しています。