ソニー RX1 の 35mm F2.0 は、完璧に近いパフォーマンスを発揮する Zeiss レンズ
DxOMark が、ソニー サイバーショット RX1 に組み込まれている Zeiss レンズ Sonnar T* 35mm F2.0 のレビューを掲載しています。色収差や歪みが若干見て取れるものの、開放からシャープなレンズで価格だけのことはあると評価しています。
- ハイエンドカメラ ソニー サイバーショット RX1 は、我々のラボで最も待ち望んだカメラのひとつ
- 今回は、RX1に組み込まれている Zeiss レンズ Sonnar T* 35mm F2.0 計測結果を公表しようと思う
- レンズ構成は、7群8枚、AAレンズ含む非球面レンズ3枚と複雑な設計の単焦点レンズである
- しかも9枚の円形絞りで滑らかなボケ味も実現している
- レンズの話の前にRX1のセンサー性能をおさらいしておく必要がある
- 搭載されている2400万画素フルサイズ Exmor CMOS センサーは、ハイエンドコンパクト機そしてミラーレス機の中で最高のパフォーマンスを発揮す撮像素子である
- 性能自体、デジタル一眼レフ ニコン D800 / D800E や D600 に迫るものがある
- Zeiss レンズ Sonnar T* 35mm F2.0の総合スコアは、33 で光学的に優れたパフォーマンスを発揮する単焦点レンズである
- 絞り開放で中央部は切れ味あるシャープ感があるが、周辺はやや切れ味が落ちる
- 歪みが0.7%と僅かだが、樽型歪みは見てとれる
- この歪みは35mmレンズとして平均的な歪みであり、ソフトで簡単に修正できるレベルだ
- 他のハイグレードレンズより遥かに低いレベルなのだが、色収差は我々が思っていたより若干高い結果となった (最新の単焦点レンズとしては驚くべき結果だった)
- キヤノン EF 35mm F2 IS USM は非常に安定した描画力で、色収差と歪みの点では Zeiss レンズ Sonnar T* 35mm F2.0 より秀でている事が分かった
- …が、キヤノン 35mm は実際の使用では気が付かないレベルであるがケラレに近い周辺減光があり、シャープネスでは、Zeiss 35mmに一歩劣る
- カメラのセンサーから見た場合、ソニー RX1 は、キヤノン EOS 5D Mark II と比べるとノイズ耐性と高感度時のカラー耐性が優れていることも考慮に入れた方が良い
- 妥協のないカメラ&レンズはかなり魅力的だが、高価になる
- ソニー サイバーショット RX1 は、カメラ本体そして Zeiss レンズ Sonnar T* 35mm F2.0 は、この価格だけあって完璧に近い描画力を保証しているカメラ&レンズである
概ね好評なレビューと測定結果になっているようですね♪ やはり固定レンズですから交換レンズよりも最適化の度合いが高くて価格だけのことはある単焦点レンズと言っても良いのではないでしょうか。
DxOMarkの元記事のユーザーコメント欄には、「なぜ X-Trans センサーが搭載されている富士フイルム機種(Xシリーズ)と比較していないのだ?」の書き込みがあり、「DxO社のアルゴリズムは、X-Transセンサーには対応していないので富士フイルムのXシリーズはをテストする計画はありません」と返答しているようです。