ソニー サイバーショット RX1R は、より鮮明な描画求めるユーザー向きのカメラ
ePHOTOzine が、ソニー サイバーショット RX1Rのレビューとサンプル画像を掲載しています。ローパスレス仕様のRX1Rは、より鮮明でディテール豊かな描画求めるユーザー向きのカメラで、RX1とRX1R画像は比較しない限り見分けはつかないと評価しています。
- ソニー サイバーショット RX1Rは、より鮮明な描画を実現するためRX1からローパスフィルターを外したアップデート機である
- 固定レンズは Carl Zeiss Sonnar 35mm F2.0 が採用されていて、スペック的にRX1と酷似しており以前に掲載したRX1レビューをベースに今回RX1Rのテストを行っている
- 2430万画素フルサイズセンサーを搭載し、ポップアップフラッシュ、高速連写 5コマ/秒、背面3インチ液晶モニタなどを採用している
- ツァイス 35mm F2.0は通常最短撮影距離は30cmで、マクロモードで20~35cm撮影可能となる
- しっかりした金属製のボディでグリップ部分には前後面にラバーを採用している
- 銅色に着色されたリングは、ソニーのフルサイズ機として演出である
- バッテリーカバーはプラスティック製であるが必要充分の強度を保持している
- 背面の親指補助グリップは快適で、外付けOVF/EVF使用時にも非常に便利である
- バッテリーライフはCIPA準拠で220枚なので、予備バッテリーも用意しておくことをお勧めする
- ダイナミックレンジが良好で、中央部分は実にシャープで高品質である
- フレーム全体のディテールもとても良いのだ
- フレアも良く制御されていて、露出も安定している
- RX1Rのメリットは、RX1と比べて、よりシャープでディテール豊かな描画を提供するところにあるのではないだろうか
- パープルフリンジや色収差は大きな問題にはならない (カメラ内補正で最小限に抑えている)
- 周辺減光は補正Off状態だと目立つレベルである
- 直線的な被写体を撮影するとはっきり樽型歪曲を認識できるが、カメラ内補正はこれを上手く補正してくれるのだ
- カメラ内補正のオプションは、周辺減光、色収差、歪曲が含まれている
- ISO800までは非常にディテール豊かでノイズ耐性も優れている
- ISO1600でもノイズは非常に少なく、ISO3200でようやくノイズを認識できるレベルでわずかにディテールの損失が始まる
- ISO6400ではノイズの増加が始まり彩度の退色が始まる
- ISO12800は、ノイズ、退色、ディテール低下がさらに増えて、ISO25600はノイズが最高レベルに達する
- ソニー サイバーショット RX1とRX1Rはフルサイズセンサーを搭載し固定単焦点レンズを採用したユニークなコンパクト機である
- RX1と同様にツァイスレンズ 35mm F2.0が採用されて高品質の画質を提供するカメラであることは明らか
- サイズ的にはミディアムクラスのミラーレス機と同じぐらいのボディで、コンパクトな固定レンズ、フルサイズセンサー、ISO高感度耐性に優れ、コンパクトで最上級の画質を求めるユーザーのためのカメラと言える
- RX1Rは、ユーザーに購入する価格に余裕があれば優秀なカメラなのだ
- ローパスレス仕様でモアレの影響が出るかもしれないが、RX1より解像度の高い画質を得るべく、少し進化したカメラと言える
- ただしこの違いは正直いって微妙で、比較なしでは違いを見分けることが出来ないと思う
- より鮮明な画質、風景写真、より繊細な写真を求めるユーザーは、RX1よりRX1Rを選ぶことは良い選択だと思われる
ローパスフィルターの有無はユーザーのこだわりがすべてと言っていいのではないでしょうか。とくにこのRX1Rは、RX1と同時発売された訳ではなく約8ヵ月後に発売されたカメラなので、RX1もしくはRX1Rを狙っているユーザーさんにとって悩ましい問題でがないでしょうか。
でもどちらを購入しても満足感の高いフルサイズコンパクト機には変わりはないかと♪