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DxOMarkが、ソニー α7 のセンサースコアを公開

DxOMarkはすでにソニー α7Rのセンサースコアを公開していますが、加えてソニー α7のセンサースコアとレビューを掲載しています。どうやら現世代の2400万画素フルサイズセンサーは、発売時期の熟成度の差はあるものの、大きな違いはなく、数値的にも安定しているようです。

DxOMarkのソニー α7のセンサースコア
  • ソニー α7は、α7Rと同時発表された機種でα7Rよりも低画素センサーが搭載されたフルサイズミラーレス機で、兄弟機α7Rよりもやや影が薄い機種である
  • …が、負担の少ない2400万画素センサーに像面位相差AFを採用しているので、Eマウントレンズ/FEマウントレンズだけでなく、これまでレガシーレンズ群も快適に使用できるように感じる
  • この辺も含めてこの魅力的なα7を掘り下げてみようと思う
  • 画素数を抑えたα7は、像面位相差AFが採用され、α7Rよりも速いAFを可能にしていて、α7Rとは違った注目すべき側面を持つカメラである
  • FEレンズだけでなく、APS-C Eマウントレンズも使用可能で、Aマウントレンズも使用できるように像面位相差AFに最適化されたマウントアダプターも用意されている
  • センサー以外は、α7とα7Rは非常に良く似た仕様である
  • ソニー α7の総合スコアは " 90 " で、総合ランクでいえば中判カメラ Phase One IQ180 (総合スコア 91)に次ぐ9位を獲得している
  • ちなみに総合ランク 10位は、ニコン D4である
  • より高価なα7Rの3600万画素センサー (総合スコア 95)と比べると、色深度は-0.5段劣り、露出やダイナミックレンジは0.2段及ばず、ISO高感度耐性は0.3段低い結果となった
  • 発売されて1年が経つソニー サイバーショット RX1Rと比べてみると若干の差はあるが同じスコアといっていい (ちなみにRX1Rの2400万画素センサーはローパスレス仕様)
  • ダイナミックレンジに関してはα7が+0.6EVほどRX1Rを上回っていて、ヨーロッパ生まれの2400万画素センサーを搭載しているライカ M Type 240と比べるると+0.9EVも上回っているのだ
  • α7はライカ Mと比べると、ベース感度上の色深度は+1/3段優れ、ISO高感度耐性も+1/3段上回っている
  • 当然のことながら同じような2400万画素フルサイズCMOSセンサーを搭載したニコン D610とソニー α99と比べてみると、似通ったスコアである事が分かる
  • 色深度は3機種とも同じぐらいの値で、α7のダイナミックレンジは他2機種の間ぐらいの値 (ニコン D610が+0.2EV上回っている)
  • ISO高感度耐性においては、ニコン D610がソニー機を大きく引き離している
  • この3機種のISO感度耐性の差は、発売時期の違いによる熟成度の差と思われる
  • センサー性能差はそれ程大きくなく、ソニー α7とニコン D610は好敵手ではないだろうか
  • α7は、自社のα99とRX1に対しても全然負けていないパフォーマンスを発揮している
  • ライカ Mに対しても同じことがいえる
  • α7のセンサーにはオフセットマイクロレンズが組み込まれていないので、コーナーやエッジ受光性能が向上していないので、とくに広角レンズは影響が出易い (ちなみにα7Rは、オフセットマイクロレンズが採用されていると言われています)
  • 純正レンズを使用した時は素晴らしい画質が保証されるので、価格的にも魅力的なのである

α7の2400万画素センサーは、基本α99と同じベースで改良され熟成(?)が進んだ印象です。スコア的にα7/α99/RX1は、 ISO高感度耐性以外はそれ程大きな差はないようです。2400万画素フルサイズセンサーは、次世代センサーが登場するまでは大きな差は出ないということでしょうか。

あとはFEレンズの拡充にも期待です。