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ソニー α7S は、最高のISO高感度耐性を実現している 新ISO高感度番長

DxOMarkが、4Kに最適化されたEマウント フルサイズ機 ソニー α7Sのセンサースコアとレビューを掲載しています。これまでISO高感度番長だったニコン Dfの " 3279 ISO " を上回る " 3702 ISO " を叩き出していていると評価しています。

ソニー α7S のセンサースコア
  • ソニー α7Sの総合スコアは " 87 " で、ニコン Df や ニコン D4 そして ニコン D3Xなどの対抗機とほぼ同じ総合スコアである (DfとD4の総合スコアは共に89ポイント)
  • ライカ M Type240 (総合スコア 84ポイント)よりも良いスコア
  • 全体的に良好なスコアであるが、ソニーの主張を元に考えると、色深度(Color Depth)やダイナミックレンジ(dynamic range)は、我々が予想していたスコアよりも若干低い結果となった
  • だが、ISO高感度耐性 (Low-Light ISO)の項目は、3702 ISOを叩き出していて、DxOMarkがこれまで計測してきたカメラの中で最高値なのである
  • これまでISO感度番長だったニコン Dfは、α7Sよりもわずかに画素数が多い1620万画素センサーを搭載し、ISO高感度スコア " 3279 ISO " を達成したカメラである
  • 両機は1/6段分しか違わず、実際の使用した場合その差に気が付かないと思われる
  • 他の項目のスコアはかなり似通っていて、ニコン Dfはわずかに色分離とダイナミックレンジは良いスコアであるが、これはISO感度が上昇するに従って差は減少していくのだ
  • ISO3200以降であれば、α7Sの方がアドバンテージがあり、α7Sで低照度写真を撮影しようと思っているのであれば、これはグッドニュースである
  • そして(兄弟機である)α7/α7Rと比べてみると、画素数の違いもあり、総合スコアはα7/α7Rには及ばない
  • α7Sは大幅なISO高感度耐性を実現させた反面、色深度やダイナミックレンジなどベースとなるパフォーマンスを犠牲にしている事が分かる
  • ISO3200以降、感度が上がるほどα7Sの方が、α7/α7Rよりもパフォーマンスが上がっていく
  • ISO感度耐性を気にするユーザーに対して、この極端なISO高感度耐性はどこまで訴求力があるのか疑問ではあるが、4K撮影が可能になったところは魅力的なのだ
  • 価格的にもニコン Dfよりも安価で、ニコン DfはISO高感度耐性はα7Sに及ばず、しかも動画機能が省かれているのだから

ざっくり抜き出すとこんな感じでしょうか。ソニー α7Sはどちらかと言うと4K撮影を重視したカメラですが、今回のセンサースコアを見る限り静止画も全体的に上手くまとめてきているように感じました。

1200万画素にし、ISO高感度耐性性能を引き上げている分、総合スコア/色深度/ダイナミックレンジはα7/α7Rよりも劣っていますが、α7/α7Rとコンセプトが違うカメラですから許容範囲なスコアではないでしょうか。

もともとソニー α7S と ニコン Df はコンセプト色が強い機種で、方向性が間逆なフルサイズ機なので、DxOMarkのように、価格とか動画性能の有無やISO高感度スコアで判断するのも疑問に感じなくはないですが、ある意味DxOMarkらしい(?)評価となっています。