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ソニー α7S搭載センサーはソニー専用センサー 基本外販される事はないようです

dpreviewが、ソニー 業務執行役員 SVP イメージング・プロダクツ&ソリューションセクター 副セクター長、デジタルイメージング事業本部長 石塚茂樹氏のインタビュー記事を掲載していています。様々な話をされていて、次世代 Eマウント フルサイズ機のAFは高速化したいとコメントしています。

  • ソニーは本格的なカメラを造りたいと思っていて、コンパクトカメラでは、RXシリーズが核となっている
  • これまで写真業界と映像業界は完全に別々の歴史を歩んできたが、技術革新のおかげで今や2つが1つとなり、共有のプラットフォームを利用して、我々はユーザーのフィードバックを元に仕様を決定し製品化している
  • ここ最近のプロ写真家は、映像を扱う仕事も多く、両方の仕事が可能なα7Sは潜在的に優れたカメラといえる
  • NEXを市場投入した時は、新しいユーザー層や家族層を想定していたのが、その結果 " チープ " なイメージに見えたのかもしれない
  • まだソニーを家電屋と見られている事にいくつか問題はあるかと思うが、ソニーは本格的なカメラメーカーである事を強くアピールしたいし、レンズラインアップも強化していく
  • 現時点でα7シリーズのAFは(スポーツ写真などの)プロ品質ではないが、次世代α7シリーズのAFは高速にしたいと考えている
  • ソニー製センサーはいくつかカテゴリーに分けて開発されていて、α7Sのようなセンサーはソニー専用センサーとして開発され他社に販売されることはない
  • …が、我々がそれを充分使い倒した後、他社に販売される可能性はあり、それが2つめのカテゴリーに当たる
  • 3つ目のカテゴリーは、汎用的なセンサーでまず自社用に設計され、そして他社にも販売し、中国や台湾の企業などあらゆるところに販売される
  • ニッチな市場であるが中判フォーマットに参入するチャンスはあると思うが、現在フルサイズ機の開発に満足しており、将来的にはあるかもしれない
  • QXシリーズは我々がすごく気にっている製品で、ガジェット好きからたくさんの需要があり、初期のブームは終わったが安定期に差し掛かっていて、まだニッチな市場であるが、新型QXシリーズを投入している

ソニー製センサーはどのセンサーも外販する事はなく、α7Sのように独占的に使うセンサー、使い倒した後に外販するセンサー、最初から外販も視野に入れたセンサー、と3つのカテゴリーに分かれるそうです。

旧ミノルタ技術者もレンズ設計で活躍中とのこと。

あとNEXブランドが廃止されてαブランドに統一された理由のひとつに " NEXのブランドイメージがチープだった " 事があるようです。個人的に " チープ " なイメージは無いですが、戦略的にエントリー系のモデルから攻めて行ったのでそういうイメージがあるのでしょうか。

中判カメラの可能性に関しては、" 将来的に " の文言が使われていて、玉虫色の言葉かもしれませんね。そしてα7シリーズは3機種が揃って一息ついた所だと思いますが、次世代機は2015年に登場するのかどうか気になるところです。