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ソニーが、距離画像センサー技術保有メーカーを買収 ToF方式距離画像センサー

ソニーが、距離画像センサー技術を保有するベルギーのソフトキネティックシステムズ社の買収が完了し完全子会社になる事を発表しました。同社のToF方式距離画像センサー技術をイメージセンサー技術に応用し、イメージセンサーを、撮像して記録する用途だけでなく幅広い情報をセンシングするためのセンサーとして活用していく一環として、新しい距離画像センサーの開発を進めるそうです。

ソニー株式会社(以下、ソニー)は、イメージセンサーを用いた測距において有効なTime of Flight方式(以下、ToF方式)距離画像センサー技術と、その関連システム及びソフトウェアを有するSoftkinetic Systems S.A.(以下、ソフトキネティックシステムズ社)の買収について、同社及びその主要株主と合意し、当該買収が完了しました。これによりソフトキネティックシステムズ社はソニーの完全子会社となります。

ToF方式は、光源から出された光が対象物で反射し,センサーに届くまでの光の飛行時間(遅れ時間)を検出することで、対象物までの距離が得られる距離測定の方式の一つです。ToF方式距離画像センサーは、ToF方式で測距する画素をセンサー上に二次元で配列し、とらえた画像から、対象物までの距離イメージを得ることができるセンサーです。

ソニーは、ソフトキネティックシステムズ社の買収により、同社のToF方式距離画像センサー技術を、当社のイメージセンサー技術に応用し、イメージセンサーを、撮像して記録する用途だけでなく幅広い情報をセンシングするためのセンサーとして活用していく一環として、新しい距離画像センサーの開発を進めます。併せて、ソフトキネティックシステムズ社の持つToF方式距離画像センサー技術の関連システム及びソフトウェアを活用した次世代の距離画像センサーソリューションの提供も実現していく予定です。

なお、本取引が当社の2015年度連結業績に与える影響は軽微です。※プレスリリースより

この技術を採用した製品の登場は少し先かもしれませんが、ソニーのセンサー事業は好調で、撮像以外の用途拡大に向けて動き出しているようです。