DxOMarkが、ソニー FE 100mm F2.8 STF GM OSS レンズスコアを公開
DxOMarkが、ソニーのEマウント STFレンズ FE 100mm F2.8 STF GM OSS | SEL100F28GM レンズスコアとレビューを掲載しました。
FE 100mm F2.8 STF GM OSS レンズスコア (ソニー α7R II 使用時)
- 総合スコア : 34ポイント
- シャープネス/解像度 : 40P-Mpix
- 透過率 : 5.6TStop
- 歪曲 : 0.4%
- 周辺減光 : -0.5EV
- 色収差 : 7μm
FE 100mm F2.8 STF GM OSSの長所
- 高いレベルのシャープネス
- 倍率色収差が低いレベルに制御されている
- 最短撮影距離 57cm ※マクロ切り換えリング 0.57m-1.0m時
FE 100mm F2.8 STF GM OSSの短所
- 開放時の透過率が、T5.6
- 低照度シーンにおけるAF性能
非常に高いレベルのシャープネスを実現し、周辺減光も非常に低いレベルに制御されており、若干 糸巻型歪曲が存在するものの、現代のレンズだけあって倍率色収差も非常に低いレベルで、非常に良好なパフォーマンスを実現していると評価しています。F2.8ですが実質的には " T5.6 " の透過率で、テストにおいても " T5.6 " になった事も掲載されています。F5.6/T5.6故に大口径レンズとは違い大きな周辺減光の影響はないとのこと。糸巻型歪曲もポートレート用レンズだけに問題になる可能性は低い記述も確認できます。
開放時から非常にシャープネスを実現し、1段絞る(T8)と全体的にシャープになるものの、周辺は中央と同じレベルのシャープネスにはならないとのこと。T11まで絞るとわずかにシャープネスが下がるが、それでも充分シャープでほぼほぼ問題になる事はないそうです。
アポダイゼーション光学エレメントを使用しているメーカーはソニーだけではないが、フルサイズセンサーをカバーする大きなイメージサークルを持った唯一のレンズで、主にポートレートを主眼に置いたレンズで使い方に制限があり価格も約1,500ドルになるとこのレンズの立ち位置を解説しています。この金額を出せるユーザーは、FE 85mm F1.4 GMも検討している可能性があると推測。
FE 90mm F2.8 マクロは、FE 100mm F2.8 STFよりもシャープネス・歪曲・色収差ともにわずかに良いスコアである事が確認できます。
アポダイゼーション・エレメントやフィルターを採用したレンズはソニーの独自レンズではないが、フルサイズミラーレス機にこのようなレンズを導入する事に興奮してしまうし、T5.6と制限があるもののOSS(レンズ内手ブレ補正)によってそれを相殺している。(数値で判断するDxOMarkだけに)レンズの最も魅力的な品質は " ボケ味 " であるとはコメントできないが、FE 100mm F2.8 STF GM OSSは興味深いスペックと素晴らしい光学品質を実現している事を否定する事はないと結論付けています。
いつもならスコアやグラフで競合レンズと比較するDxOMarですが、今回はSTFレンズだけに比較が難しいのか数値至上主義弱めのレビュー記事な印象です。