ソニー FE 16-35mm F2.8 GM は、高価ではあるが卓越した光学性能を実現したレンズ
ePHOTOzineが、ソニーの大口径広角ズームレンズ FE 16-35mm F2.8 GM | SEL1635GM レビューとサンプル画像を掲載しました。卓越したシャープネスを実現し、それでいてボケ味は滑らかで、色収差も低いレベルに制御し、かなり魅力的で価値があるレンズだと評価しています。
FE 16-35mm F2.8 GMの長所は…
- 卓越したシャープネスを実現し素晴らしい
- 色収差(CA)は、かなり低いレベルに制御されている
- 高速かつ正確なAF
- レンズ自体の仕上がり
- 美しいボケ味
FE 16-35mm F2.8 GMの短所は…
- 高価格
- 若干周辺部分に色収差(CA)が見受けられる
4.5星を獲得し " かなりお勧めレンズ " に選出しています。卓越したパフォーマンスを発揮し、それ相応の価格ではあるが、かなり魅力的で価値があるレンズになると選出理由を挙げています。
価格と光学性能をどう評価するか大きな問題ですが、高価ではあるが卓越した光学性能を実現していて選択肢となり得るレンズで、Gマスターレンズ水準を保ち、焦点距離は汎用性があり、F2.8通しの大口径ズームレンズである事を評価し、非常に魅力的なレンズであると結論付けています。
MTFチャートを掲載していて…
- 16mm 中央部 … F2.8～F8まで卓越し、F16まで素晴らしく、F22でも非常に良好
- 16mm 周辺部 … F2.8～F8まで卓越し、F11で素晴らしく、F16は非常に良好、F22のみソフト描写
- 20mm 中央部 … F2.8～F8まで卓越し、F11～F16は素晴らしく、F22でも非常に良好
- 20mm 周辺部 … F2.8～F4まで素晴らしく、F5.6～F8が卓越し、F16で非常に良好、F22でソフト描写
- 24mm 中央部 … F2.8～F8まで卓越し、F11～F16が素晴らしく、F22は非常に良好
- 24mm 周辺部 … F2.8～F16まで素晴らしく、特にF4は卓越し、F22でソフト描写になる
- 35mm 中央部 … F2.8が素晴らしく、F4～F11まで卓越し、F16が素晴らしく、F22で非常に良好
- 35mm 周辺部 … F2.8が素晴らしく、F4～F11まで卓越し、F16が素晴らしく、F22でソフト描写
…すべての焦点域で高いレベルのシャープネスを実現していて、ほとんどの焦点域とF値の組み合わせで優れた結果が得られると判断しています。チャートを見てみてもF11ぐらいまで、中央部分と周辺部分には大きな差がない事が確認できます。
色収差(CA)チャートも掲載していて、中央部分はかなり低いレベルに制御していて、16mm/20mmあたりの周辺部は、1pxを超える色収差があるものの問題になる事があれば、画像編集ソフトで補正可能とのこと。
歪曲は、16mm時 -3.27% 樽型歪曲、20mm時 -0.94% 樽型歪曲、24mm時 +0.42% 糸巻型歪曲、35mm時 +1.93% 糸巻型歪曲が出現するとのこと。特に16mm時の歪曲は明らかのようですが、この手の超広角レンズとしては非常に良好な値であると掲載しています。
フレア耐性も良好で、フレアの影響を受けても低いレベルを保ち、コントラストは若干低下するかもしれないが、全体的にしっかりしたパフォーマンスを実現している模様。11枚羽根の円形絞りにより滑らかなボケ味を実現していて、失望する事はないレンズと評価しています。