ソニー海外インタビュー記事 今後の方向性 カメラやレンズそしてセンサーなどについて
Optyczne(ポーランド語サイト)が、品川のソニー本社ビルで行ったソニー インタビュー記事を掲載しました。ソニーのカメラ&レンズの今後の方向性を探るインタビュー内容となっています。
なぜα9にα99 IIが採用しているような " 3軸チルトモニター " を採用しなかったのですか?
- サイズと強度を優先 ※α9は従来型のチルト式モニターを採用
- ユーザーのニーズは把握しているので将来的に別の機構を採用するかもしれない
α9にタッチスクリーン機能を追加する事は可能?
- 技術的には可能
- しかし多くのリクエストに取り組んでいて、タッチパネル化は最優先事項ではない
αカメラ メニュー周りの変更の予定は?
- 現時点で、現在のレイアウト維持したいと考えている
- しかしユーザーの意見に耳を傾け、カメラメニューを使い易くしたいと考えている
Eマウントは最初NEX-5 (APS-C)が投入されたが、その時フルサイズの計画はあった?
- NEX-5投入時、Eマウント フルサイズ機を造りたいと思っていた
- しかし多くの技術的な問題があり、具体的な計画はなかった
将来的なAマウントをどうお考えですか?
- Aマウントユーザーは揺るぎない顧客であるが、Eマウント市場はダイナミックに成長している
- 多くの顧客よるEマウントの期待・要望は大きくなりつつある
- しかし、Aマウントレンズの生産を決してやめる事はない
- AマウントとEマウントは共存し続ける
α7S発売後、α7IIが登場し、1年足らずでαS IIが投入されましたが、なぜ一部のカメラのライフサイクルが短いのか?
- 革新的な技術で市場を刺激し、可能な限り新しいカメラをリリースできるよう取り組んでいる
- その一方でα6000やRX100など数年前に発売した機種を生産し続けている
中判カメラ市場参入のお考えは?
- 中判カメラメーカーにセンサーを供給しているが、現時点で中判システムを立ち上げる予定はない
新型Eマウント プロレンズの予定は? 超望遠レンズがラインアップに欠けています
- スポーツ写真だけでなく、ポートレートや風景写真などのプロレンズが必要
- 最初は55mm F1.8を投入し、α7R II発売後F2.8ズームレンズの要望が多く16-35mm / 24-70mm / 70-200mm GMレンズを発売する事となった
- α9を発売し、ユーザーは超望遠レンズを期待しているので、段階的に投入予定
キヤノン EF85mm F1.2のようなレンズは?
- お客様の要望に応じて、現在はプロフェッショナル向けのハイエンド製品に注力している
- 85mm F1.8のような手頃なレンズも考えている
新しい機能を追加するより頻繁なファームウェアアップデートは期待できますか?
- 先日α9の新ファームウェアをリリースしていて、アップデートはお客様にとって非常に重要であると考えている
- 市場にあるカメラは、洗練されている必要がある
ソニーカメラに画像データ暗号化機能が採用される予定は?
- 警察や軍そして危険な場所で働く記者にとって重要である事は分かっているが、現時点でこの機能のために新しい画像フォーマットを作る予定はない
シグマのFoveonセンサーのような特許をお持ちですが、このセンサーを搭載したカメラは登場するのでしょうか?
- 現時点で新しいカメラに搭載する予定はない
APS-Cセンサー搭載カメラ用 GMレンズの可能性は?
- 高品質APS-Cレンズを制作すればGMレンズになる可能性はあるが、このラインはフルサイズ機に向けて設計しているレンズである
ポーランド語なのでSony Addictの英訳記事も参考にしざっくり抜き出してみました。基本的に新しい事は語っていませんが、α9発表時から期待されたいた(超)望遠GMレンズ群が色々が登場してきそうな気配です。でも開発が大変そうな記述も確認できます。
あとAマウントレンズは生産し続けるコメントは得られたものの " 新型レンズ " といういう文言は含まれていません。あとソニーが、富士フイルムのような大型ファームウェアアップデート的なものを計画しているのかどうか気になります。